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東芝とGEベルノバは、ガスタービン発電所におけるCO₂排出量削減と効率向上に向けた覚書を締結した

GEベルノバの排ガス再循環(EGR)システムと東芝のCO2分離回収技術を組み合わせ、日本およびアジア地域のガス火力発電所においてCO2排出量の削減を推進。

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東芝とGEベルノバは、ガスタービン発電所におけるCO₂排出量削減と効率向上に向けた覚書を締結した

東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、東芝)とGEベルノバ(NYSE: GEV)は、発電所のCO2排出量削減を目指し、コンバインドサイクル(GTCC)発電統合型CO2分離回収ソリューション提供に向けた協業に関する基本合意書(MoU)を締結しました。本ソリューションは、GEVの排ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation:以下EGR)システムと、東芝独自の吸収液を用いたCO2分離回収システムを組み合わせたもので、昨年、経済産業省とGEVが設置したフォーカスグループに関連する取り組みの一環として、資源エネルギー庁の木原晋一資源エネルギー政策統括調整官、ならびに東芝およびGEVの代表者が出席したイベントで発表されました。

両社は、GEVがガスタービンを供給済みまたは供給予定の日本およびアジア地域のGTCC発電所において、両社の技術を統合することでCO2分離回収効率の向上を目指します。東芝とGEVは、日本国内のGTCC発電所を運営する主要電力会社と共同で包括的な実現可能性調査を実施しており、本覚書の締結に先立ち、協業の将来性が確認されています。

東芝は、GTCC発電設備向け蒸気タービンを組み込んだ火力発電システムの設計・建設、およびCO2分離回収設備の開発・改良において豊富な知識を有しています。発電所の熱源を活用して東芝のCO2吸収液の温度を上昇させることで、蒸気発生用の追加ボイラーを不要とし、システムの最適化と合理化を実現しています。これにより、発電容量の低下を最小限に抑えることが可能です。

GTCC発電設備とCO2分離回収設備の統合により、資本コスト削減と運転の柔軟性の向上が期待されます。GEVのソリューション(蒸気統合、EGRシステム、ガスタービン高背圧など)はコスト削減と運転オプションの拡充に貢献します。例えば、GEVのEGRシステムは、排ガスをタービン入口に再循環させることで、排ガス組成を変化させ、より小型のCO2吸収塔の実現を可能にし、性能向上、運転コスト削減、CO2回収率向上を実現します。

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