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TDK News

ESD・サージ保護デバイス:車載用チップバリスタAVRHシリーズの展開

TDK株式会社は、車載用途向けに高いESD耐性を備えたチップバリスタ「AVRHシリーズ」の製品ラインアップを拡充し、2024年3月より量産を開始します。

ESD・サージ保護デバイス:車載用チップバリスタAVRHシリーズの展開

近年の自動車のADAS(先進運転システム)や将来の自動運転では、自動車に多数のECUが組み込まれ、車載機器には回路基板の省スペース化と高い信頼性が要求されています。ESDサージ保護デバイスにおいても、小型化に加えてESD対策を含む信頼性の要求が高くなっています。このようなニーズに対し、当社のチップバリスタの中でも小型かつ車載品質を満たす高信頼性をもった「AVRHシリーズ」に、新たに2つのラインナップを拡大しました。

AVRH10C220YT201MA8は最大許容回路電圧16V、静電容量200pFで設計され、製品サイズは1005サイズ(L1.0mm×W0.5mm×H0.5mm)で従来品より75%小型化していることから、小型化によるお客様装置の省スペース化および部材の使用量減少により環境へ配慮した設計になっています。また、本製品は当社独自のコーティング技術を用いることにより耐久性を強化し、小型でありながら車載品質を満たす高信頼性を実現しています。

AVRH16A2C270KT200NA8は1つの素子に2つのバリスタ機能が入った2in1アレイ形状とっており、また当社独自の設計技術によりチャネル間の静電容量の差を最小限に抑えていることが特徴です。サイズは1608サイズ(L1.6mm×W0.8mm×H0.6mm)です。


ESD・サージ保護デバイス:車載用チップバリスタAVRHシリーズの展開

両製品ともに車載規格のAEC-Q200に準拠し、IEC61000-4-2が要求する静電気放電試験(接触放電)の25kV耐圧を満足します。また、-55~+150°Cの温度範囲に使用が可能です。

今後、さらなる小型化、使用電圧の向上、静電容量範囲の拡大等、製品ラインナップの拡充を図り、お客様の多種多様な車載用機器の設計に柔軟に対応していきます。

主な用途

  • AVRH10C220YT201MA8/車載用LIN
  • AVRH16A2C270KT200NA8/車載用CAN、CAN-FDシステム

主な特長と利点
AVRHシリーズ

  • ESD耐量25kV
  • 温度特性150°C対応による使用エリアの拡大
  • AEC-Q200準拠

AVRH10C220YT201MA8

  • 小型化による省スペース
  • 部材の使用量減少により環境へ配慮した設計

AVRH16A2C270KT200NA8

  • 1チップで2つ分のバリスタ機能をもつ2in1アレイ形状
  • チャネル間の静電容量差を最小限にスペック化(<1.0pF)

主な特性

ESD・サージ保護デバイス:車載用チップバリスタAVRHシリーズの展開

AVRHシリーズの製品ラインナップ

ESD・サージ保護デバイス:車載用チップバリスタAVRHシリーズの展開

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