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Microchip、5V対応 Cortex-M0+ マイコンを拡充

マルチ電圧I/Oと安全性対応設計により、コスト重視の組込み制御向けに展開。

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Microchip、5V対応 Cortex-M0+ マイコンを拡充

産業用制御、ビルオートメーション、家電製品、センサーノード向けの低消費電力マイクロコントローラには、電圧の柔軟性、周辺機能の統合、そして長期的なソフトウェア移植性の両立が求められる。こうした背景の中、Microchip Technology は Arm® Cortex®-M0+ コアを採用した PIC32C シリーズを拡張する PIC32CM PL10 ファミリを発表した。

マルチ電圧環境と量産機器向けの設計
PIC32CM PL10 マイクロコントローラは 1.8V~5.5V で動作し、5V耐性I/Oを備えることで既存の5V部品と直接接続できる。内蔵のマルチ電圧I/O(MVIO)により、I/Oバンクごとに異なる電圧ドメインを設定可能で、外付けレベルシフタを不要とし、コスト重視設計での部品点数削減に寄与する。

想定用途には産業オートメーション、ビル・住宅設備、家電、工作機械、センサー機器などが含まれ、従来の5Vロジックと低電圧デバイスを橋渡しするコントローラ用途に適する。AVR®マイクロコントローラとのピン互換により、既存の8ビット設計から32ビットへの移行時にも基板レイアウトを維持しやすい。

CPU負荷を軽減するハードウェア処理
複数の Core Independent Peripherals(CIP)を搭載し、時間制約のある決定論的な処理をCPUの継続的な介入なしに実行できる。これにより繰り返し処理をハードウェア側で処理し、プロセッサ負荷の低減とエネルギー効率向上が期待できる。常時稼働機器やデューティサイクル動作の組込み機器で効果を発揮する。

静電容量式タッチに対応する Peripheral Touch Controller(PTC)と、高ノイズ環境下での測定を想定したA/Dコンバータ(ADC)を内蔵。これにより、モーター駆動機器や産業装置など電気的ノイズの多い環境におけるHMIやアナログセンサー計測に対応する。

Armエコシステム内でのソフトウェア再利用
CMSIS(Cortex Microcontroller Software Interface Standard)への準拠により、モジュール化されたファームウェア構成とミドルウェアの再利用が容易になる。PL10ファミリはMicrochipのMPLAB®開発環境に対応するほか、Microsoft® Visual Studio Code®、IAR™ Systems、Arm Keil®、SEGGER、Zephyr®、MikroElektronikaといった主要なサードパーティ製ツールもサポートする。

MPLAB AI Coding Assistant によるAIベースの開発支援も利用可能で、コンテキストを考慮したコード生成やデバイス関連情報の参照を通じて開発効率の向上を図る。

安全規格への適合とノイズ耐性
PL10ファミリは、自動車の電気電子システム向け機能安全規格 ISO 26262 などの業界安全フレームワークへの適合を想定して設計されている。1.8V~5.5Vの動作範囲と、ノイズ耐性を重視したアナログおよびタッチサブシステムにより、自動車関連機器、産業IoTノード、工場自動化装置、民生電子機器など電気的に厳しい環境での利用に適する。

このように PIC32CM PL10 マイクロコントローラは、マルチ電圧接続、ハードウェアによる処理オフロード、そして組込みおよびIoT機器向けのソフトウェア継続性を重視したMicrochipの32ビット製品群を拡張する位置付けとなる。

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