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横河、小型モジュール炉向け制御システムを供給へ

Rolls-Royce SMRとの協業により、工場製造型原子力発電所向けのデータ処理・制御システムを提供。

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横河、小型モジュール炉向け制御システムを供給へ

小型モジュール炉(SMR)は、コンパクトで標準化された設計のもと、原子炉の運転管理、プラント安全、データ処理を実現するために、高度に統合された計装・制御アーキテクチャに依存している。こうした背景のもと、Yokogawa Electric CorporationはRolls-Royce SMRと戦略的協業を開始し、国際展開を想定した初期SMR群向けにデータ処理・制御システム(DPCS)を提供する。

SMRプラントの中核を担う制御アーキテクチャ
本契約は、原子力プラントの運用基盤を構成する主要制御システムの開発および供給を対象とする。対象範囲には、制御システムの設計・エンジニアリング、ハードウェア供給、システム統合、検証・妥当性確認、試験、据付、試運転が含まれる。これらのシステムは、プラントのプロセスデータ、オートメーションロジック、運転員インターフェースを管理し、プラント全体のデジタル制御アーキテクチャの中核層を形成する。

原子力施設では、決定論的な制御、追跡可能な検証プロセス、高いシステム可用性が求められ、運転効率と規制適合の両立を支える基盤として、こうしたプラットフォームが不可欠となる。

欧州原子力サプライチェーンに広がるエンジニアリング体制
プロジェクトは英国チェシャー州ランコーンにある横河電機のエンジニアリングおよび営業拠点を中心に進められ、チェコおよびオランダでも追加のエンジニアリング業務とプロジェクト遂行が行われる。横河電機は本プログラムへの投資を計画しており、英国における人材育成や地域の原子力サプライチェーン強化にも寄与する見込みである。

このような分散型エンジニアリング体制は、大規模な原子力プロジェクトにおいて、建設地域の産業参画と高度な自動化技術の専門性を組み合わせる一般的なモデルを反映しており、発電所建設現場と確立された制御システム技術拠点を結び付ける役割を果たす。

初号機群導入を見据えた標準化の基盤整備
今回の制御システム契約は、Rolls-Royce SMRが進める標準化原子炉プログラムにおける初期産業体制の一部を構成する。DPCSサプライヤーを早期に確定することで、複数ユニット間での構成管理と設計の再現性を確保しやすくなり、これはモジュール型原子力発電の展開戦略における重要な要素とされている。

原子力運用に適用される産業オートメーション技術
横河電機の役割は、エネルギーおよびプロセス産業で培われた産業オートメーションおよび安全関連制御システムの実績に基づいている。原子力分野では、これらのシステムは厳格な検証要件、サイバーセキュリティ対策、ライフサイクル管理に対応するよう設計され、リアルタイム制御と長期的な保守性を両立することが求められる。

本協業において提供されるデータ処理・制御システムは、安全かつ効率的なSMRプラント運転に必要な監視、オートメーション、運転支援機能を担うことを想定しており、次世代原子力発電所を支える広範なデジタル基盤の一部を構成する。

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