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Yokogawa News

OpreX Analyzersのラインナップとして濁度検出器、残留塩素検出器およびそれらの共通変換器を発売

上水道事業の維持・効率化に貢献.

OpreX Analyzersのラインナップとして濁度検出器、残留塩素検出器およびそれらの共通変換器を発売

左から、FC800D、FLXA402T、TB800D

横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、OpreX Analyzersのラインナップとして、上水道施設向け高感度透過散乱形濁度検出器「TB800D」、透過散乱形濁度検出器「TB810D」、無試薬形遊離塩素検出器「FC800D」、残留塩素検出器「RC800D」、およびそれらを制御する専用変換器の濁度/残塩用液分析計「FLXA402T」を開発、4月5日に国内で発売しますのでお知らせします。日本の上水道を長年支えてきたYOKOGAWAの浄水処理の計測・制御技術に、効率的な事業の運営・管理を支援する機能を加えたことで技術者の減少や広域化が進む上水道事業の維持・効率化に貢献します。

開発の背景
 厚生労働省の「最近の水道行政の動向」によると、日本では人口減少に伴い、上水道の需要減と水道事業を運営・管理する作業員の人材不足が進んでおり、給水人口が少ない水道事業体においてはとくにこれらの課題が顕著です。
そのため当社では、限られた工数で広域の上水道事業の運営・管理ができるよう、機器のメンテナンス作業時間や回数を低減させ、リモート監視が可能な運用効率の高い製品の開発を行いました。

製品の特長
1. 自己診断機能とリモート監視機能で運用効率向上
 今回発売する4つの検出器には、故障を検知する自己診断機能が搭載されています。また、濁度/残塩液分析計「FLXA402T」には、検出器の自己診断の結果や保守のタイミングを知らせる機能、クラウドを活用したリモート環境での運用を想定したデジタル通信機能が搭載されています。
これらの機能により、特定の場所に限定されない監視・操作を支援するとともに、現場での機器の操作やメンテナンス機会を低減することで、広域に設備が分散する施設においても効率的な運用を実現します。
2. 検出器の構造改良によるメンテナンス性向上
 YOKOGAWAは1962年に無試薬形遊離塩素計を、1973年に濁度伝送器を発売して以来、製品の改良を重ねながら上水市場での実績を積んできました。今回発売する4つの検出器については、従来の性能や特長を踏襲しながらもメンテナンス性の向上を図れる構造設計や補用品開発に取り組みました。
無試薬形遊離塩素検出器「FC800D」、残留塩素検出器「RC800D」においては、部品数を減らすとともに、調整が不要な部品への置き換えも一部行っています。これにより、部品交換の作業時間は従来の約2分の1に削減、作業も簡素化され、特別なスキルを必要とせずにメンテナンスできるようになっています。
高感度透過散乱形濁度計「TB800D」、透過散乱形濁度計「TB810D」においては、長期安定性の要となる液槽を汚れがたまりにくい構造に改良するとともに、光源のLED化、部品点数の削減によって従来に比べメンテナンスの作業時間が従来の約3分の1となっています。

3. 導入コスト低減に貢献
 濁度/残塩用液分析計「FLXA402T」は1台に2台の検出器を接続することが可能です。複数の検出器を必要とする現場において導入コストの低減に貢献します。

主な市場
上水道施設

用途

  • 透過散乱形濁度検出器「TB810D」:原水、混和水、沈殿水、未ろ過水の監視
  • 高感度透過散乱形濁度検出器「TB800D」:ろ過水、浄水、配水、膜処理水の監視
  • 無試薬形遊離塩素検出器「FC800D」:浄水、配水、給水の遊離塩素濃度監視
  • 残留塩素検出器「RC800D」:

            - 取水、沈殿、ろ過、浄水、配水などのプロセス管理
            - 工業用水設備の管理
            - 大型ボイラの水質管理

  • 濁度/残塩用液分析計「FLXA402T」:上記検出器の使用時
  • 洗浄用パルス発生器「PG400」:TB810D用超音波洗浄器

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