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横河計測 新製品 高速データアクイジションユニット「SL2000」を開発・発売

横河計測、高速・多チャネル測定に対応した新型データアクイジションユニット「SL2000」を発売。自動車・電力分野の試験効率を向上。

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横河計測  新製品 高速データアクイジションユニット「SL2000」を開発・発売
横河計測、高速データアクイジションユニット「SL2000」を発売, *自動車、メカトロニクス、パワーエレクトロニクス分野における多様な評価・耐久試験ニーズに対応し、開発効率の向上に貢献*

横河計測株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:鈴木俊之)は、高速サンプリングと高度な解析機能を備え、評価・試験用途においてより広範なデータロギング機能を提供する高速データアクイジションユニット「SL2000」を開発し、本日より発売いたします。

「SL2000」は、横河のスコープコーダシリーズの一製品であり、ミックスド・シグナル・オシロスコープとデータレコーダの機能を兼ね備えたモジュール式プラットフォームです。高速な信号の過渡現象と長期的なトレンドの両方を捉えるように設計されており、研究開発、検証、トラブルシューティングなどの用途に適しています。

また、従来機種であるスコープコーダ「DL950」との併用も可能で、柔軟な多チャネル測定を実現します。スコープコーダシリーズは、高精度なメカトロニクスおよび電力市場に対して包括的なソリューションを提供し、技術革新および新しい応用分野の発展に貢献します。

製品の特長

1. 高速サンプリングと多チャネル測定を両立し、長時間測定ニーズに対応

「SL2000」は、長時間にわたる多チャネル測定を実施しながら、瞬時に変化する波形を詳細に解析できる「デュアルキャプチャ機能」を備え、最大200MS/sのサンプルレートで耐久試験に対応します。

統合計測ソフトウェアプラットフォーム「IS8000」との併用により、耐久試験に必要な長時間測定と、製品設計・評価業務の効率化を支援します。さらに、厳しい試験環境に求められるノイズ耐性についても、絶縁計測技術によって実現しています。

2. 多様な機器の同時計測により製品開発・評価の業務効率を向上

「SL2000」は最大8スロット(最大32チャネル)を備え、20種類以上の入力モジュールから選択可能です。これにより、電気信号やセンサーによる機械的性能パラメータ、車載シリアルバス信号の解析など、幅広い測定が可能です。

さらに、測定チャネル数を増やす必要がある場合には、「SL2000」および「DL950」を最大5台まで同期して使用できます。

主な市場

* 電気自動車、鉄道、航空機などの輸送機器市場
* 電力、再生可能エネルギー、インバータ、パワーデバイス、データセンターなどのパワーエレクトロニクス市場
* 産業用ロボットや産業用モーターなどのメカトロニクス市場

主な用途

* 自動車・二輪車の部品や完成車に対する耐久試験・信頼性試験
* 電力・エネルギー分野における異常発生時の現象を正確に捉え、特異点を確認するための試験
* メカトロニクス分野において、温度や振動などの比較的変化の遅い機械信号と高速制御信号を同時に評価する試験

開発の背景
2021年にスコープコーダ「DL950」を発売して以降、電気自動車(EV)、再生可能エネルギー、産業機械などの分野では技術革新が急速に進んでいます。これらの分野では、新製品開発や設計期間の短縮に対するニーズが高まっており、複数のパラメータを短時間で同時に測定する必要があります。

たとえば、EVや産業機械向けモーターの開発では、製品の動作確認や性能向上のために耐久試験が欠かせません。これらの試験は長時間にわたって行われるため、高い信頼性と高速サンプリング性能を備えた測定器が求められています。

関連情報

高速データアクイジションユニット「SL2000」
[製品ページ]

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