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家庭用電気製品の省電力化と放射ノイズの低減化に貢献するディスクリートIGBT : GT30J110SRA

当社は、AC100 V入力の電圧共振回路を使用したIH炊飯器、電子レンジなどの家庭用電気製品向けに1100 V耐圧ディスクリートIGBT「GT30J110SRA」を製品化しました。

家庭用電気製品の省電力化と放射ノイズの低減化に貢献するディスクリートIGBT : GT30J110SRA

新製品GT30J110SRAは、既存製品[注1]と比べて低損失と短絡電流の抑制、広い安全動作領域、低放射ノイズを実現しています。

低損失は、ターンオフスイッチング損失低減と、ダイオードの導通損失低減により実現しました。また、放射ノイズを低減したことで従来より小さな駆動用ゲート抵抗(RG)を使用することができます。ターンオン時間[注2]は標準0.2 μsと既存製品[注1]と比べて約20 %低減、ターンオフ時間[注2]は標準0.33 μsと約29 %低減しています。さらに、ダイオード順電圧[注3]は標準1.40 Vと約33 %低減し、機器の省電力化に貢献します。

短絡電流の抑制は、飽和電流を抑えて実現しました。機器の起動時に発生する共振コンデンサーの短絡電流を抑制できます。飽和電流のピーク値は新製品が標準200 Aと、既存製品[注1]と比べて約40 %低減しています。また、60 A以下では、既存製品[注1]と同等のコレクター・エミッター間飽和電圧としています。

広い安全動作領域は、既存製品[注1]と比べて安全動作領域を高電圧側へ広くしたため、破壊しにくくなっています。

低放射ノイズは、チップ構造を最適化して実現しました。雑音電界強度が最も高くなる30 MHz付近で、放射ノイズ[注4]が35.8 dBμV/mと既存製品[注5]と比べて約10 dBμV/m低減しています。

[注1] 既存製品 GT60PR21
[注2] @VCE=600 V、IC=60 A、VGE=+15 V、Ta=25 °C
[注3] @IF=30 A、VGE=0 V、Ta=25 °C
[注4] 当社実測値
[注5] 既存製品 GT40QR21

特長

  • 第6.5世代品
  • RC構造によるダイオード内蔵
  • ダイオード順電圧が低い:VF=1.40 V (typ.) @IF=30 A、Ta=25 °C

用途
家庭用電気製品の電圧共振用

  • IH 炊飯器
  • IH クッキングヒーター
  • 電子レンジなど

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