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Toshiba News

ICの電源ラインの信頼性向上に貢献するピークパルス電流定格を上げた双方向TVSダイオード : DF2B5PCT、DF2B7PCT

当社は、ICの電源ラインに適した標準容量タイプのピークパルス電流定格を上げた双方向TVSダイオード (ESD保護用ダイオード)「DF2B5PCT」「DF2B7PCT」を製品化しました。

ICの電源ラインの信頼性向上に貢献するピークパルス電流定格を上げた双方向TVSダイオード : DF2B5PCT、DF2B7PCT

新製品のピークパルス電流定格[注1]は27 A、標準ダイナミック抵抗[注2]は0.1 Ωです。ピークパルス電流定格[注1]が高い双方向TVSダイオードの既存製品であるDF2B7BSL と比較して、約3倍のピークパルス電流[注1]に耐え、さらに、標準ダイナミック抵抗[注2]を約50 %低減し、低クランプ電圧[注1]を実現したことによりESD吸収性能が向上しています。そのため、信頼性向上に貢献します。

新製品は、スタンダードな5 V電源ライン向けDF2B7PCTと3.3 V電源ライン向けDF2B5PCTをラインアップしており、電源電圧に適したTVSダイオードを選択することで、電源過渡時などに発生する過電圧を抑制し後段ICなどの被保護素子の破壊を防ぐことが可能です。

パッケージは、小型のSOD-882 (東芝パッケージ名称 : CST2) を採用しています。基板の実装面積を小さくすることができるため、モバイル機器以外にもさまざまな用途に使用できます。

プロセス微細化によるICのESD耐量低下により、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器に求められる信頼性要求は高まっています。また、ESDや誘導雷、劣悪な電源品位を起因とした過渡的な過電圧からも素子を保護する必要があることから、保護素子自身も高いピークパルス電流が要求されます。これらに対応するため、高ピークパルス電流定格、低ダイナミック抵抗の新製品をラインアップしました。

[注1] @IEC61000-4-5 (tp=8/20 μs)
[注2] TLPパラメータ : Z0=50 Ω、tp=100 ns、tr=300 ps、averaging window : t1=30 ns~t2=60 ns、ダイナミック抵抗はTLP特性のIPP1=8 A~IPP2=30 A間で最小二乗法を用いて抽出しています。

特⻑

  • 高ピークパルス電流定格[注1] : IPP=27 A
  • 低ダイナミック抵抗[注2] : RDYN=0.1 Ω (typ.)
  • 低クランプ電圧[注1] :

VC=14 V (typ.) @Ipp=27 A (DF2B5PCT)
VC=16 V (typ.) @Ipp=27 A (DF2B7PCT)

  • 高静電気耐量定格[注3] : VESD=±30 kV
  • ピーク逆動作電圧 :

VRWM=3.6 V (max) (DF2B5PCT)
VRWM=5.5 V (max) (DF2B7PCT)
[注3] @IEC61000-4-2 (接触放電)

用途

  • スマートフォン
  • タブレット
  • ゲーム機 など

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