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シェフラー、医療用高推力リニアアクチュエーターを発表

最大20,000 Nの推力と25 mm/sの速度を実現し、画像診断装置向け検査台設計の簡素化と油圧代替を可能にする新モデルを導入。

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シェフラー、医療用高推力リニアアクチュエーターを発表

医療用画像診断装置や手術室設備においては、高い推力性能、静粛性、安全性、そして省スペース設計が求められます。シェフラーは、こうした医療技術分野の要件に対応する新型リニアアクチュエーター「EWELLIX EMA-80M」を発表し、同社の「EWELLIX EMA」シリーズを拡充しました。本製品は、最大推力20,000 N、最高速度25 mm/sを実現し、高さ調整が可能な検査台や処置台向けに設計されています。

画像診断装置向け設計の簡素化
CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)装置に使用される検査台では、低い昇降位置において不利なレバー比が生じるため、従来の電気機械式アクチュエーターでは推力が不足する場合がありました。一般的な最大推力は12,000 N程度に限られ、2台のアクチュエーターを並列使用する、あるいは油圧シリンダーを採用する設計が必要でした。

EMA-80Mは最大20,000 Nの推力を発揮することで、単体でこれらの要件を満たします。これにより、並列配置や油圧機構が不要となり、検査台構造の簡素化とシステム全体のコスト削減が可能になります。

高出力とコンパクト設計の両立
EMA-80Mは高い出力密度を備えながらコンパクト設計を実現しています。限られた設置スペースでも組み込みやすく、シザーリフト式や並行リンク式の昇降機構に容易に統合可能です。これにより、検査台の最低位高さを低く抑える設計が可能となります。

また、最大25 mm/sの昇降速度により、CTやMRIシステムにおいて迅速な高さ調整を実現し、検査効率の向上にも寄与します。

医療規格に適合した安全設計
本製品は静粛性と滑らかな動作を両立し、ストローク長は50~700 mmに対応します。耐久性を重視した設計により、一般的な市場製品と比較して長寿命化を図っています。

EMA-80Mは、医療用電気機器の安全規格であるIEC 60601-1(第3.2版)の要件を満たしており、静的荷重については最大荷重の4倍で試験が実施されています。停電時には手動による緊急操作が可能です。

さらに、特許出願中の機械式ブレーキを内蔵しています。電力供給が停止すると自動的にブレーキが作動し、アクチュエーターと検査台上の患者を確実に保持します。これにより、従来の産業用油圧シリンダーで必要とされた複雑な追加改造が不要となります。

柔軟な構成とインタフェース
位置フィードバックシステムは、磁気センサー、光学式エンコーダー、機械式アブソリュートエンコーダーから選択可能です。防塵・防水性能は保護等級IP65Mに準拠しています。

モーターは750 W出力のDC48VまたはAC220Vから選択でき、標準化されたインタフェースにより、顧客独自のモーターや制御システムとの統合にも柔軟に対応します。

シェフラーは、本製品の導入により、画像診断装置分野に必要な転がり軸受、精密ガイドシステム、ロータリードライブ、リフティングコラム、リニアアクチュエーターまでを包括的に提供する体制を強化し、医療技術分野における製品ポートフォリオの拡充を進めています。

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