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世界初、自動車市場向け10µF積層セラミックコンデンサを量産
車載市場向け2012Mサイズ/定格電圧50Vdcにおいて静電容量10µFを世界で初めて実現。
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株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、世界で初めて※1車載市場向け2012Mサイズ(2.0×1.25mm)/定格電圧50Vdcにおいて静電容量10µFの積層セラミックコンデンサ「GCM21BE71H106KE02」(以下、「当製品」)を開発し、量産を開始しました。
※1当社調べ。2025年6月11日時点。
近年、自動運転レベルの向上にともない、車両に搭載されるシステムの増加や高性能化が進んでいます。これらが安定して動作するように、AD※2/ADAS※3向けICの周辺に必要なコンデンサの容量が増加しています。
その結果、IC周辺に搭載されるコンデンサの員数が増加し、基板内スペースの制約が大きくなっています。
※2AD: Autonomous Driving(自動運転)
※3ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems(先進運転支援システム)
そこで当社は、独自のセラミック素子および薄層化技術により、世界で初めて車載市場向け2012Mサイズ/定格電圧50Vdcにおいて静電容量10µFを実現する当製品を開発し、量産を開始しました。当製品は、静電容量10µFの当社従来品(3216Mサイズ/定格電圧50Vdc)に比べ、実装面積約47%の小型化、2012Mサイズの当社従来品(静電容量4.7µF/定格電圧50Vdc)に比べ、静電容量約2.1倍の大容量化を実現しています。
さらに、当製品は車載の標準電源ライン(12V)に搭載することができ、基板内の省スペース化やコンデンサの員数削減に貢献します。
当社は今後も積層セラミックコンデンサの小型化や静電容量の拡大、車載市場ニーズに対応したラインアップ拡充を進め、自動車の高性能化・多機能化に貢献していきます。また、電子部品の小型化を通じて、部資材削減や、個数当たりの生産効率向上による当社工場の使用電力量削減など、環境負荷低減にも積極的に取り組んでいきます。
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