東芝、Arm® Cortex®-M4を搭載したTXZ+™ファミリーアドバンストクラスマイクロコントローラーの量産を開始
当社の32ビットマイコン製品群「TXZ+™ファミリー アドバンストクラス」の「M4Kグループ」に、Cortex®-M4コア、1MBおよび512KBのフラッシュメモリを搭載した4パッケージの8製品を追加しました。
近年、モーターを搭載する機器の高機能化やIoT[注1]化が進んでおり、プログラムの大容量化やFOTA[注2]対応へのニーズが高まっています。
新製品は、最大動作周波数160MHz、最大10万回の書き換えに対応したコードフラッシュメモリーと32KBのデータフラッシュメモリー、モーター制御機能として、アドバンストプログラマブルモーター制御回路 (A-PMD) 、アドバンストエンコーダー入力回路 (A-ENC32) 、アドバンストベクトルエンジンプラス (A-VE+) 、3ユニットの高速高精度12bit ADコンバーター搭載などの従来の特長はそのままに、コードフラッシュメモリー容量を既存製品の最大256KBから1MB[注3]/512KB[注4]へ、RAM容量を24KBから64KBへ拡大しました。これにより、ACモーター、ブラシレスDCモーターや各種インバーターの制御の高機能化・IoT化に貢献します。
新製品はコードフラッシュメモリーを1MBに拡大するにあたり、フラッシュメモリーの構成を512KB×2エリアとしました。これにより、コードフラッシュメモリーのコードで動作を継続しながら他エリアの書き換えを行うことが可能になり、メモリースワップ方式を使ったファームウェアローテーションに対応します[注5]。
汎用通信機能として、UART、TSPI、I2Cインターフェースが搭載されています。また、機能安全対策回路として、フラッシュメモリー、RAM、ADC、クロックのチェック機構を搭載したほか、サンプルプログラムの提供で家電機能安全(IEC 60730)認証取得をサポートします。
サンプル提供時には、導入検討に必要な製品ドキュメント類、サンプルソフトウェア、各周辺機能の制御を行うドライバーソフトウェア類も提供可能です。また、グローバルなArm®エコシステムパートナーとも協調し、さまざまなニーズに応える評価ボードや開発環境も用意します。
今後、CANインターフェースを付加したM4Mグループへもフラッシュメモリー容量の追加展開を検討しています。
- Internet of Thingsの略
- Firmware update Over The Airの略。ファームウェアを無線通信で更新すること。
- TMPM4KxF10AxxGのコードフラッシュメモリー容量は、512KB × 2エリア
- TMPM4KxFDAxxGのコードフラッシュメモリー容量は、512KB × 1エリア
- TMPM4KxFDAxxGは、未対応です。
応用機器
- 民生/産業用機器のモーター制御やインバーター制御
- IoT化した民生/産業用機器など
新製品の主な特長
- 高性能Cortex®-M4 (FPU機能搭載) コア最大160MHz動作
- 内蔵メモリーの大容量化
- コードフラッシュメモリー容量:1MB/512KB RAM容量:64KB
- マイコン動作を継続しながらファームウェア更新に対応する、メモリースワップ方式のファームウェアローテーション機能に対応[注6]
機能安全対策回路を搭載
4種類のパッケージラインアップ
www.toshiba.com