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Hitachi Construction Machinery News

中型ホイールローダZW-7シリーズの2機種の受注を開始

日立建機株式会社は、中型ホイールローダ「ZW180」を発売しました。2機種を2024年1月15日より国内で受注を開始します(標準バケット容量3.0㎥、運転質量14,820kg) ZW220-7(標準バケット容量3.4m3、動作質量17,730kg)。

中型ホイールローダZW-7シリーズの2機種の受注を開始
ZW180-7

販売目標台数は、2機種合計で年間450台です。なお、中型ホイールローダとしては約8年ぶりのモデルチェンジで、油圧ショベルのZAXIS-7シリーズと並び世界で最先端の技術を盛り込んだ製品となります。いずれの機種も、除雪、産業廃棄物処理、畜産、林業、採石など、多岐にわたる業種での需要が見込まれます。

ZW180-7とZW220-7は、積み込み作業時の走行速度を自動で制限する「アプローチスピードコントロール」を新たに搭載し、操作性の向上と低燃費を実現しました。また、運転室(キャブ)内のモニターで機体周辺の俯瞰映像を確認できる周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」と、バケット内の積載重量を計測できる荷重判定装置「ペイロードチェッカー」をそれぞれ標準搭載することで、安全性と生産性の向上にも寄与します。また、遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air(コンサイト エアー)」を適用し、ダウンタイムの抑制に貢献します。さらに、電気式フロント操作レバーの採用などでオペレータの操作性の向上、フィルタの交換頻度を減らすことでメンテナンス費を削減します。


中型ホイールローダZW-7シリーズの2機種の受注を開始
ZW220-7

主な特長
1. 積み込み作業時の走行速度を自動で制限する「アプローチスピードコントロール」で、操作性と燃費効率を向上
従来ダンプトラックの荷台などに積み込み作業を行う際は、リフトアームを素早く上昇させるために、アクセルペダルの踏み込みと、車体の速度調整のためのブレーキ操作を同時に行う必要がありました。今回新たに搭載した「アプローチスピードコントロール」によって、リフトアームの上昇に合わせて走行速度が自動で制限されることから、アクセルとブレーキの複合的な操作回数が軽減し、操作性の向上に寄与します。これにより、従来機種*1と比べてZW180-7は20%、ZW220-7は7%、燃料消費量あたりの作業量を向上します。

2. 周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE」や「後方障害物検知システム」で安全性向上に寄与
周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE」により、3つのカメラを用いて、車体周囲を270度俯瞰した映像や車体後方の映像をキャブ内のモニターに表示します。作業内容やオペレータの好みに応じて2パターンの表示切替えが可能で、安全性の向上に寄与します。 また、オプションで「後方障害物検知システム」の搭載も可能です。障害物までの距離と車体の速度から衝突リスクを演算し、リスクのレベルに応じて、キャブ内のモニター表示とブザーでオペレータに通知します。

3. バケットの積載重量を計測し、生産性向上に寄与
荷重判定装置「ペイロードチェッカー」を標準搭載し、リフトアームを上昇させたタイミングで、バケット内の積載重量を計測します。オペレータは積み込み作業をしながら積載量を把握できるため、過積載や過小積載を未然に防ぐことができます。また、積み込んだ後、バケットに残っている積載重量を再計測することも可能で、作業工数や積載量の最適化による生産性の向上に寄与します。

4.遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air」を適用
OTA(Over The Air/無線経由)を活用した「ConSite Air(コンサイト エアー)」により、遠隔で車体のエラーコード表示やセンサーデータなどの機械状態を確認することができます。それらの情報から一次判定を行い、判定結果に基づき、機械の復旧の効率化やオペレータへの支援につなげることが可能です。また、コントローラと通信端末のソフトウエアを遠隔で更新することができ、更新作業の効率を大幅に向上します。これまで、サービス員が現場に出向いて1台ずつ対応していた機械の状態診断とソフトウエアの更新作業を、従来と比較して短時間で実施することができます。

5.電気式フロント操作レバー採用などにより、操作性の向上やオペレータの疲労低減に寄与
電気式フロント操作レバーを採用し、従来機*2に比べてレバーの可動域が30%減少したことで、操作性の向上やオペレータの疲労低減に寄与します。また、操作時に必要な情報(AERIAL ANGLEやペイロードチェッカーなど)を表示するサブモニタをキャブ内の右上に配置しました。これにより、オペレータは最低限の視線の移動で、モニターの確認が可能になります。

日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、引き続きお客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創し、お客さまの課題である「安全性向上」「生産性の向上」「ライフサイクルコスト低減」に貢献していきます。

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