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シェフラー、アプリケーション範囲を拡大した新しい超精密円筒ころ軸受を発表

新しい保持器構造を採用し、オイルエア潤滑を簡素化することでより均一な温度挙動を実現する超精密円筒ころ軸受。

シェフラー、アプリケーション範囲を拡大した新しい超精密円筒ころ軸受を発表

単列円筒ころ軸受「N10」シリーズおよび複列円筒ころ軸受「NN30」シリーズ(内輪つば形)、「NNU49」シリーズ(外輪つば形)は、シェフラーの超精密製品シリーズとして定評のある製品群です。非常に高いラジアル荷重下で、最高の精度が求められるアプリケーションに使用される軸受です。典型的なアプリケーションの1つが、メインスピンドルの径方向支持です。このアプリケーションでは、高精度、高ラジアル剛性、高負荷容量を実現する軸受配列に適した軸受が用いられます。

保持器の設計刷新で、良好な軸受温度特性を実現
最適化された保持器は、同じくPEEK樹脂を採用した従来品と同様に、特に低摩擦性、低騒音性、そして潤滑油消費量削減などを達成し、高速円筒ころ軸受に適した部材に仕上がっています。さらに、潤滑油の長寿命化や限界回転数の拡大にも貢献します。

マーケットのその他保持器の設計と異なり、新しいN10シリーズは外輪案内となっているため、潤滑油をより迅速に分配することが可能で、軸受の最高温度を低く抑え、軸受温度の低下とばらつきの減少にもつながっています。その結果、自由側軸受は、高速回転域でもより高い信頼性で機能します。

オイルエア式潤滑の利点
保持器を外輪案内にしたことで、オイルエア潤滑を行った場合にも、余分なオイルが軸受からスムーズに排出されるので、軸受の温度挙動を極めて均一にすることができます。また、新しい保持器は、軸方向にも斜め方向にも潤滑油を供給できるように設計されており、他社製のスピンドル軸受からシェフラーのN10...PVPA1-XLシリーズに切り替えた際にも、オイルスプレーノズルの位置を調整する必要はありません。軸受の内部構造を改良した結果、従来よりも小型な円筒ころを使用することが可能となり、これら新たな軸受の剛性と最高回転速度の双方にプラスの効果をもたらしました。

ころの数を半減したハイブリッド型円筒ころ軸受
N10シリーズのハイブリッド型円筒ころ軸受のころは、高機能セラミック製です。また、ころの数は半減しています。この軸受は、摩擦と摩耗が従来よりもさらに低下していることが特徴で、潤滑油の消費量を大幅に軽減し、軸受温度を格段に低く抑えることに成功しています。こうしたハイブリッド型軸受の使用で、スピンドルや機器の寿命は大幅に延長され、システムの稼働率も飛躍的に向上します。セラミック製ころは、静的および動的な剛性の向上にもつながり、最終的な加工品質にプラスの効果をもたらします。

最大の適応性を実現するスピンドル軸受ラインナップ
この製品群の主な特徴は、既存の幅広いスピンドルソリューションを完全にカバーする、モジュールシステムをベースとした最大限の適応性にあります。また、転がり軸受用のスチールやコーティング、保持器デザイン、セラミック製転動体など、様々なオプションからお選びいただけますので、実質的にすべての旋盤、フライス盤、研削盤スピンドルに最適な軸受構造を提供することが可能です。

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