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Analog Devices News

GSPSデータ・コンバータ・ソリューションで優れた性能を実現する低ジッタ・シンセサイザを発表

アナログ・デバイセズ(NASDAQ:ADI)は、高性能な超広帯域データ・コンバータや同期アプリケーション用の800MHz~12.8GHzシンセサイザの新製品「ADF4377」を発表しました。ADF4377シンセサイザは、信号サンプリング処理をクロッキングするための極めてクリーンなクロック源を提供し、優れた信号対ノイズ性能が実現できます。

GSPSデータ・コンバータ・ソリューションで優れた性能を実現する低ジッタ・シンセサイザを発表

このシンセサイザにより、次世代の広帯域レシーバやトランスミッタはより高レベルのダイナミック・レンジを確保することができ、レシーバの感度とトランスミッタのスペクトル純度が向上します。こうした性能は、-239dBc/Hzという低い帯域内正規化位相ノイズによる18fs rms以下のジッタレベル、-147dBc/Hzの正規化1/fノイズ、-160dBc/Hzの広帯域電圧制御発振器(VCO)ノイズ・フロアを提供するADF4377シンセサイザによって実現されています。

データ・シートのダウンロード、サンプルおよび評価ボードの発注:https://www.analog.com/jp/ADF4377
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ADF4377シンセサイザは、レーダー、計測器、広帯域レシーバなど、複数のデータ・コンバータやミックスド・シグナル・フロント・エンド(MxFE)デジタイザを同時に動作させるアプリケーションに最適です。ADF4377は、データ・コンバータのグループが互いに正確な整合性を維持したまま信号をサンプリングできるようにすることで、アライメントとキャリブレーションの手順を大幅に簡易化できます。これは次世代の超広帯域マルチチャンネル・システムの動作にとって必須の機能であり、以下が実装されていることによって実現しています。

  • リファレンス/出力間の自動同期
  • プロセス(個体間3ps)、電圧、および温度(0.03ps/℃)にわたり極めて正確に整合されたリファレンス/出力間の遅延
  • ジッタのないリファレンス/出力間の1ps以下の遅延調整機能(±0.1ps)

これらの機能によって、予測可能で高精度なマルチ・チップ間のクロックおよびSYSREFのアライメントが可能になります。JESD204BとJESD204Cサブクラス1ソリューションには、ADF4377シンセサイザと、リファレンスおよびSYSREF信号のペアを分配するICとを組み合わせることによって対応できます。ADF4377は必要なすべての電源バイパス・コンデンサを内蔵しているため、コンパクトなプリント基板上でも基板スペースを節約できます。

ADF4377の主な特長:
出力周波数範囲:800MHz~12.8GHz
ジッタ:18fs rms (積分帯域幅:100Hz~100MHz)
広帯域ノイズ・フロア:-160dBc/Hz (12GHz)
PLLの仕様:

  • 正規化帯域内位相ノイズ・フロア:-239dBc/Hz
  • 正規化帯域内1/fノイズ:-147dBc/Hz
  • 位相検出器周波数:最大500MHz

リファレンス/出力間の遅延の仕様:

  • 個体間の標準偏差:3ps
  • 温度ドリフト:0.03ps/℃
  • マルチ・チップ出力位相アライメント

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