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マルチコア光ファイバ評価向け多チャネルOTDR

アンリツ株式会社は、マルチコア光ファイバの伝送品質評価に対応する多チャネルファイバテスタをグローバル展開した。

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マルチコア光ファイバ評価向け多チャネルOTDR

アンリツ株式会社は、マルチコア光ファイバの伝送品質を評価する「MT9100A」のグローバル販売を開始した。AIやクラウド需要の拡大に伴う光通信の大容量化に対応する測定技術として、研究開発から製造工程までの評価用途を想定している。

光通信の大容量化とマルチコア化
データセンターやAIワークロードの増加により、光通信ネットワークには従来以上の伝送容量が求められている。その有力な手段の一つが、単一ファイバ内に複数のコアを持つマルチコア光ファイバである。

マルチコア構造により、同一ファイバ内で並列伝送が可能となり、単位ケーブルあたりの伝送容量を大幅に拡張できる。

コア間クロストークと評価課題
一方で、マルチコア光ファイバでは隣接するコア間で信号が漏れ合う「コア間クロストーク」が発生し、伝送品質に影響を与える。クロストークは距離や接続状態によって変化するため、従来の単一コア向け測定では十分な評価が難しい。

このため、複数コアを同時に評価し、距離方向に沿った特性変化を可視化できる測定技術が求められている。

多チャネルOTDRによる同時測定
MT9100Aは、アンリツ独自のマルチチャネルOTDR(光時間領域反射測定)方式を採用し、複数コアの伝送特性を同時に測定できる構成を持つ。

これにより、伝送損失や反射減衰量に加え、コア間クロストークの分布を距離方向で可視化することが可能となる。特に接続点や接合部における特性変化を把握できる点は、実運用環境を想定した評価において重要である。

長距離評価への適用
展示では、約20kmの4コア弱結合型マルチコア光ファイバ2本を対象とした評価例が示されている。このような長距離環境においても、各コアの特性と相互干渉の分布を同時に取得できる点が特徴である。

展示とグローバル展開
本製品は、2026年3月15日から19日まで米国ロサンゼルスで開催された**OFC 2026**において実演展示された。2025年11月に日本国内で先行販売された後、北米、欧州、アジア市場へ展開される。

次世代光通信インフラへの位置付け
マルチコア光ファイバは、将来の大容量通信インフラを支える技術として研究・実装が進んでいる。MT9100Aは、その導入に必要な評価・品質保証プロセスを支える測定装置として位置付けられる。

複数コアの同時測定とクロストーク可視化機能は、研究段階だけでなく、製造および現場保守においても重要な役割を果たすと考えられる。

産業ジャーナリストの Romila DSilva が編集し、AI の支援を受けて作成。

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