ライカ、EsT技術を搭載したデュアル周波数GPRを発表
Leica DS4000 GPRは、EsT技術、900MHz/200MHzデュアルアンテナ、そしてuMapソフトウェアを組み合わせ、コンパクトな筐体で高解像度、マルチモードの地下マッピングを実現します。
leica-geosystems.com

ライカジオシステムズは、Hexagon探査ソリューションの一環として、EsT技術を搭載したコンパクトな900Hz/200MHzデュアル周波数地中探査レーダー(GPR)「Leica DS4000」の発売を発表しました。DS4000は特許取得済みのEqualization Scrambling(EsT)技術を採用しており、狭い管からこれまでアクセスできなかった深度までの埋設管の探査を可能にします。
DS4000は、EsTを採用して探査性能を最大限に引き上げた可搬性と使いやすさを追求したコンパクトで軽量なGPRソリューションです。DS4000はEsT技術を採用したことで、これまで考え得なかった900MHzのアンテナで2mの深度にも達する到達深度と、日本国内で40cmの深度で20mmの塩ビの給水管を検出するという分解能を実現しました。900MHzのアンテナ以外に200MHzのアンテナも搭載しながら、カートサイズが75(D)x62.5(W)x100(H)cmというコンパクトさも実現しています。
現場に合わせた4つのデータ取得モード
DS4000のデータ取得ソフトウェアuMap loggerは、4つのモード(GNSS、トータルステーション、グリッド、クイックスキャン)を備えて、探査現場に合わせて効率的な業務を行うことができます。GNSS、トータルステーションでは位置情報通りにデータをマップ上にマッピングします。グリッドモードは、マップ上にグリッドラインを設定してグリッド取得をし、後処理ソフトで3D解析を行うことが可能です。クイックスキャンは、マップと関係なくデータ取得を行い現地に配管位置のマーキングを行うことができます。
DS4000の特徴
- 革命的なEsT技術: 内蔵の900MHzと200MHzのアンテナにEsT技術を使うことで80MHz~1500MHzの信号をリアルタイム処理し、これまでにない探査深度と分解能の向上を実現
- 偏波の変更:アンテナの取り付け方向を変えて水平偏波、垂直偏波を切り替えて探査可能
- uMapデータ取得ソフト: GNSS、トータルステーション、グリッド、クイックスキャンの4モードで探査
- 長時間稼働: 1本で4時間稼働可能な充電池を2本搭載可能
- 最高レベルの利便性:20kgの軽量でコンパクトな設計により、持ち運びが容易で使いやすい
- 無制限データ収集&簡単な管理: マッピング、3D解析対応の後処理ソフトウェアiQMapsで複数のプロジェクトをまとめて管理