タンガロイ、精密加工用4mmフラットドリルヘッドを発売
タンガロイは、AddMeisterDrillシリーズに4mmのDMFヘッドを追加し、フラット穴加工における高能率・高精度化と段取り時間の短縮を実現します。
tungaloy.com

タンガロイは、刃先交換式ドリル「AddMeisterDrill/DrillMeister」に、平面穴底加工に対応した最小径4mmのDMFヘッドを追加し、2025年7月28日より全国で販売を開始する
加工課題やマーケットの状況
自動盤や小型旋盤で使用されるスリーブや小型バルブ部品などでは、穴底がフラットな形状を求められるケースが多くあります。しかし、従来は先端角を持つドリルでの穴あけ後に、別途エンドミルで底面を仕上げる必要があり、工程が増えるうえに工具も複数必要でした。また、M5~M6クラスのタップ下穴加工では、部品の肉厚が限られる中で十分な深さの穴を高精度にあけることが難しく、加工性と品質の両立が課題となっています。こうした市場のニーズに、より効率的で高精度なソリューションが求められています。
製品概要
AddMeisterDrill/DrillMeisterは、ヘッド交換式構造により高い加工性能と長寿命を両立したドリルです。多彩なヘッドで幅広い穴あけ加工に対応し、簡単な交換操作で段取り時間を大幅に短縮。小径から中径まで対応し、生産性と経済性を向上させます。
製品の特長と便益
特長1:フラットな穴底加工を最小径4mmから実現
- DMFヘッドにより、4mm~5.9mmの小径領域でもフラットな穴底形状が可能
- パイロット切れ刃が工具の安定した食いつきを実現し、最大5×Dまで下穴加工が不要
- 高精度な穴径と底面仕上げを1工程で完結でき、加工工程の集約が可能
特長2:高寿命・高効率な加工を実現する耐摩耗材種AH9130
- 耐摩耗性に優れたコーティング材種AH9130を採用し、長寿命な加工を実現
- 工具交換頻度の低減により、機械停止時間を削減
- ソリッドドリルと比較して刃先交換が可能なため、経済性と生産性を両立
特長3:作業性に優れたヘッド交換機構
- 専用のキー形状により、狭小スペースでも簡単にヘッド交換が可能
- 自動盤などの機内段取りが必要な現場でも、段取り時間を大幅に短縮
- ヘッド交換による再調整が不要で、安定した加工品質を維持可能