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タンガロイ、AH3225コーティングの切削工具への適用拡大
タンガロイのAH3225 PVDコーティング材種は、耐摩耗性の向上、高速切削への対応に加え、ISOおよび高送り工具形状への適用拡大を実現します。
tungaloy.com

株式会社タンガロイは、優れた耐摩耗性と耐チッピング性を誇るPVDコーティング材種「AH3225」を、高送り工具、平面加工工具、肩削り工具、ISO形状インサートなどへの適用拡大を図り、2025年7月14日より全国で販売を開始します。
加工課題やマーケットの状況
一般機械加工や自動車部品加工、金型、重電重工などの分野では、ISO P種の加工において工具の寿命延長や加工能率の向上が強く求められています。特に、製造コストの削減に直結する工具の長寿命化は、多くの現場で重要な課題となっています。しかし、高速・高負荷な加工条件下では、従来の材種では摩耗や欠損の発生が早く、安定した加工が難しいという声もあります。こうした背景から、より高い耐摩耗性・耐欠損性を備えた新たな材種が求められています。
製品の特長と便益
特長1:優れた耐摩耗性による長寿命化と安定加工
- AH3225は、クレータ摩耗および逃げ面摩耗に対して高い耐性を持つコーティング材種です。
- 摩耗の進行を抑制することで、工具寿命が延び、段取り替えの頻度を削減できます。
- 摩耗による寸法ばらつきや加工面の劣化を抑えるため、安定した加工品質が得られます。
特長2:高切削条件への対応による加工能率の向上
- AH3225は高い耐摩耗性と耐欠損性を両立しており、切削速度や刃当り送りの向上が可能です。
- 高送り加工や高速加工によって、加工時間の短縮とコスト削減を同時に実現できます。
特長3:多様な工具形状への対応による適用範囲の拡大
- MillQuadFeed(高送り工具)、DoOcto(平面加工用工具)、TungTriShred(肩削り工具)等に加え、SDKN42やTEEN32などのISO形状にもAH3225を拡充。幅広い加工ニーズに対応可能です。
- 工具選定の自由度が高まり、ユーザーの加工現場に最適なソリューションを提供します。