コンテナ型データセンターのラインアップをリニューアルし、3種の標準モデルを提供開始
生成AI活用、自社内での機密情報保持、キャリア基地局増などの需要に対応。
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株式会社日立システムズ(以下、日立システムズ)は、生成AI活用のニーズに対応するため、コンテナ型データセンターのラインアップをリニューアルし、用途別に3種の標準モデルを本日から販売開始します。コンテナ型データセンターは、コンテナの中にサーバーラックや冷却設備、電源設備などデータセンターに必要な設備をワンパッケージで提供するため、一般的なデータセンターを構築する場合と比べて短期間に低コストで構築でき、増設や移設も容易です。
今回、日立システムズは、生成AI利用向けの「高負荷サーバーモデル」、専用環境向けの「サーバールームモデル」、キャリア基地局向けの「エッジコンピューティングモデル」の3種の標準モデルの提供を開始します。
これらにより、お客さまは、ニーズや用途にあわせたデータセンター環境を、短納期かつ安価に導入することができ、生成AIの活用など事業拡大に向けた取り組みを迅速に推進することが可能になります。
背景
日立グループでは、データセンターを注力事業の一つに位置付け、再生可能エネルギーの発電から送電・蓄電の技術・ノウハウ、エネルギーマネジメント、冷却装置などのファシリティ、ITインフラ/サービスなど多様なソリューションをトータルに運用・管理するマネジメントシステムを構築することで、環境負荷低減を実現するグリーンデータセンター事業の推進をめざしています。長年、モジュール型データセンターの分野にも取り組んでおり、日立システムズが小規模で可搬性のあるコンテナ型データセンター、日立製作所が大規模で柔軟性のあるコンテナ型データセンターを提供することで、日立グループとして、幅広いニーズに対応し、これまでに国内、海外で多くの導入実績を積み重ねてきました。
昨今、世界的な生成AI利用の高まりや携帯電話をはじめとした通信インフラ拡大により、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティングなどの活用が増加し、データセンターの需要が拡大しています。しかし、日本国内では建設業界や運送業界での人手不足問題が深刻化し、一般的なデータセンターを建設する場合も、通常より期間が長くなる傾向にあることから、コンテナ型データセンターに注目が集まっています。
サービスの特長
コンテナ型データセンターはIT機器・電源・空調設備などデータセンターに必要な設備を1つのコンテナに凝縮したデータセンターです。日立システムズはITサービス企業としてのIT機器に関する知見と、サーバー室、オフィスなどの建築関連設備の工事対応をしてきた実績があります。日立システムズが提供するコンテナ型データセンターはIT機器が持つ性能・スペックをより発揮できる環境づくりを設計から工事までトータルで対応できることが特長です。
これにより、GPUサーバーなどより多くの熱を発する機器に対しても、効率的な冷却環境を作ることができ、機器の安定稼働につなげることができます。
今回、日立システムズは、市場のニーズに合わせてラインアップをリニューアルし、日立グループ各社のサービスを組み合わせた、以下3種の標準モデルの提供を開始します。これらにより、お客さまはニーズに合ったコンテナ型データセンターを短納期かつ安価に導入することができ、生成AIの活用をはじめとした事業拡大に向けた取り組みを迅速に推進することが可能となります。また、自社敷地内の狭いスペースでも設置が可能であることから、病院や研究所など秘匿性が高いデータを、専用環境で管理したいというニーズへの対応も注目されています。
また、データセンター内の点検を無人で行えるよう、自律走行と遠隔操作のハイブリッド型業務DXロボット「ugo*3(ユーゴ―)」を標準搭載しています。お客さまは事務所にいながら「ugo」を操作し、コンテナ型データセンター内の稼働状況の確認やシステム障害のチェックをすることができます。これにより、無人でのデータセンター運用が可能となるため、人手不足の解決に寄与することができます。
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