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Rohde & Schwarz

ローデ・シュワルツとVIAVI社が共同で、日本で開催のO-RAN Global PlugFest Fall 2023においてNEC社のO-RUデザインを検証

両社の業界をリードする機能を組み合わせたこの共同テスト ソリューションは、NEC が提供する商用 O-RU を、O-RAN と 3GPP の両方の事前準拠仕様に従って自動的に検証するために使用されました。

ローデ・シュワルツとVIAVI社が共同で、日本で開催のO-RAN Global PlugFest Fall 2023においてNEC社のO-RUデザインを検証
ローデ・シュワルツとVIAVI社が共同開発したO-RUコンフォーマンス・テストの一般的なセットアップ。

楽天モバイル主催の日本OTIC(日本オープン・テスト・インテグレーション・センター)で開催された「O-RAN ALLIANCE Global PlugFest Fall 2023」において、ローデ・シュワルツとVIAVIソリューションズは、O-RAN無線ユニット(O-RU)向け統合ソリューションを発表 適合性テストの自動化。

O-RAN無線ユニット(O-RU)は、3GPP規格とO-RAN ALLIANCE仕様の両方に準拠する必要があります。特にO-RAN ALLIANCEが規定するフロントホール適合性テストでは、フロントホール・インターフェースの適切な動作を検証し、O-RUの設計がO-RAN分散ユニット(O-DU)と相互運用可能であることを保証しなければなりません。ローデ・シュワルツとVIAVI Solutionss社はいずれも無線通信テストのリーディング企業であり、O-RAN ALLIANCEと3GPPにおける仕様策定にも積極的にかかわっています。今回、私どもは共同で、各地のOTICでお使いいただけるO-RANコンフォーマンス・テストのためのソリューションを開発した。

O-RAN ALLIANCE Global PlugFestsは、テストや統合のしっかりした体系化を図ることでO-RANエコシステムの効率的な進展を可能にするため、O-RAN ALLIANCEが定期的に主催・共催しているイベントです。同イベントでは、ベンダやプロバイダが参加して、製品やソリューションのテスト・評価・検証を行います。

今回のO-RAN ALLIANCE Global PlugFest Fall 2023は、8カ国16か所のラボを会場として開催されています。日本でもJapan O-RAN PlugFest Fall 2023として、Japan OTICラボの1つである横須賀リサーチパーク(YRP)内の楽天クラウド・イノベーション・ラボで楽天モバイル社主催のもと開催されました。このイベントでは、自動化セットアップによるO-RUコンフォーマンス・テストの実施が焦点の1つでした。そのため、NEC社をはじめとするO-RUベンダがローデ・シュワルツやVIAVI Solutions社などの試験・測定ソリューションを使って、それぞれのプラットフォームの適合性を検証する機会が設けられました。

日本でのO-RAN PlugFest においてNEC社製O-RUの検証に使用したセットアップは、以下のテストソリューションで構成されています:
• ローデ・シュワルツの R&S SMM100A ベクトル信号発生器と R&S FSVA3000 シグナル・スペクトラム・アナライザによってRF 信号を生成・取得・解析し、実際の無線環境をエミュレートしました。また、詳細なデバッグのためにR&S VSEベクトル信号解析ソフトウェアを使用して、詳しい測定結果を確認できるようにしました。

• VIAVI Solutions社のTM500 O-RUテスタによって、O-DU側のM-planeおよびC/U-planeの機能を実装しました。これは、O-RUとのインターフェース設定のほか、オープン・フロントホール上でのI/Qデータ交換に必要となるものです。

• 統合したシステムについては、VIAVI社のアプリケーションO-RU Test Managerがその一元的な制御機能を担い、テスト・セットアップ全体にわたるシームレスで完全自動化によるユーザー・エクスペリエンスを保証しています。

こうしたセットアップを使って、O-RAN.WG4 CONF.0-v09.00仕様に従った自動コンフォーマンス・テストを実行しました。加えて、オープン・フロントホール(O-FH)の制御プレーン(C-plane)、ユーザー・プレーン(U-plane)、同期プレーン(S-plane)、さらには管理プレーン(M-plane)の動作も検証しました。伝導による基地局(BS)のトランシーバー・テストに関する3GPP TS 38.141-1のテストケースもサポートしています。

ローデ・シュワルツは、モバイルネットワーク用インフラ機器の検証からコンフォーマンスのためのモバイルネットワーク・テストやベンチマーキングまでに対応する幅広い製品ポートフォリオを通じて、Open RANネットワークの開発促進や導入・運用を支援しています。ローデ・シュワルツでワイヤレス通信市場セグメントを担当する副社長のAlexander Pabstは次のように説明しています。「現在、世界中のさまざまな地域で大規模なOpen RANの展開が計画されていますが、そのネットワーク展開を成功に導くカギとなるのが円滑なシステムの統合とテストです。

NEC社のようなOpen RANの先駆的企業は、テスト時間の増大という課題を克服するために、完全自動のO-RUテストソリューションを求めています。自動化ツールはコストとテスト時間の節約に貢献するとともに、Open RANにとっても欠くことのできない基本要素です。今回のJapan O-RAN Plugfestでは、ローデ・シュワルツとVIAVI社の専門技術を組み合わせた完全自動の統合ソリューションによって、そのテストが容易になることを実証できました。この統合ソリューションは、両社の長期にわたる優れた協力関係に基づくものであり、O-RUのロバストさを高めるのに応用できる成果として実を結びました」。

VIAVI社でワイヤレス分野のマーケティングを担当する副社長のStephen Hire氏も次のように述べています。「O-RANで成功を収めるには、相互運用性や適合性、性能の徹底したテストが不可欠です。しかも、そうしたテストを効率よく、可能な限り短期間に行えることも重要だと言えます。テストの自動化こそ、こうした課題に応えられるものであり、特に今回はNEC社とローデ・シュワルツの協力により、TM500 O-RUテストソリューションを使用して無線テストを自動化し、NEC社がテストとその効率化という目標を達成するお手伝いができたことを光栄に考えています」。

詳細については

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