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耐薬品性に優れ、150℃までの高温耐性を持つ クシロス ボールベアリングに新材質が登場

イグス株式会社(東京都墨田区 以下:当社)は、クシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリングの材質として2つの新材質、酸化ジルコニウム製セラミックボールとクシロデュールF500ケージ材質を追加しました。

耐薬品性に優れ、150℃までの高温耐性を持つ クシロス ボールベアリングに新材質が登場

化学産業や半導体産業では、ボールベアリングのような機械部品は頻繁に交換され、システムのダウンタイムのリスクが常に存在します。耐久性に対するお客様からのご要望を受け、当社はクシロスA500ポリマー製ボールベアリングに2つの素材を新しく採用しました。新素材を使用した無潤滑ボールベアリングは、化学産業や自動車産業における半導体やバッテリーの製造で発生する、耐薬品性・非金属使用・高温耐性が求められる環境で真価を発揮します。用途に適したケージやボール素材を探すお客様へ、さらに多くの選択肢を提供できるようになります。

極めて頑丈で熱衝撃に強いセラミックボール
今回新しく、ステンレスボールとガラスボールに加えて、セラミック鋼とも呼ばれる酸化ジルコニウム製のセラミックボールを使ったラジアル深溝ボールベアリングの提供を開始します。ボールベアリングの内輪と外輪には、これまで同様、実績のあるクシロデュールA500高機能ポリマーを使用しています。セラミックボールは卓越した強度、高い耐破壊性、低摩耗性、高い耐熱衝撃性が特長で、高温耐性・耐薬品性が要求される環境において、ステンレスボールやガラスボールに比べより強い耐性を発揮します。(日本で順次発売予定)

耐用年数を50%延長させた新ケージ材質F500
また、高温用ケージ材としてクシロデュールF500を新しく選択できるようになりました。F500ケージは、すでに高い耐摩耗性が実証されているイグリデュールJ3ケージ材をベースに開発しています。当社の試験施設では、クシロス ボールベアリングをさまざまな試験装置でテストしていますが、強化されたクシロデュールF500ケージは、同等のA500ボールベアリングケージよりも最大50%の長寿命化を達成しています。

また、F500ケージの使用により、無潤滑ボールベアリングは150℃(の温度)での連続使用に長く耐えられるようになっただけでなく、多くの薬品に耐性を発揮します。

クシロスは高機能ポリマー製であるため、従来のステンレス製ボールベアリングよりも最大50%軽量です。また、ポリマーに組み込まれた固体潤滑剤により、メンテナンスと潤滑油を必要とせず、衛生的に低摩擦の無潤滑運転を可能にします。

さらに、新素材のセラミックボールまたは新ケージ材質を使用したクシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリングは、化学・半導体産業における過酷な高温環境でも確実に動作するベアリングをお求めのお客様にさらなる選択肢を提供します。当社は、メンテナンスサイクルが長く信頼性が高い製品をお客様へ届けられるよう努めてまいります。

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