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Molex News

モレックス、「電源の現状」に関するグローバル調査結果を発表

進化し続ける機会と課題に対する設計エンジニアリングの役割への理解を深める。

モレックス、「電源の現状」に関するグローバル調査結果を発表
  • 設計エンジニアリングに従事する回答者の94%が電源に対する深い理解は重要だと考え、83%が電源は設計をする上で最大の課題の1つであると断言
  • 半数以上のエンジニアが、電力効率、コスト、容量、性能モニタリングへのニーズを一度に満たすためバランスを取っている
  • 設計をする上での最重要事項はエネルギー効率、機能的安全性、信号・電力干渉、バッテリー要件である

エレクトロニクスで世界をリードし、コネクティビティの分野で革新を続けるモレックス
[1]は、重要な電源システム設計に関する経験、課題、機会、態度について理解を深めるために実施した、設計エンジニアと管理者を対象としたグローバル調査
[2]の結果を発表しました。現在の電源への期待についての貴重な洞察と、進化する電力需要を予測し、それに適応するための最善の方法について各業界、地域からの調査対象者にご意見をいただきました。


電源システムは、小型化、軽量化、合理化が進む一方、最先端のデータセンター、より高電圧のEV充電インフラ、家電製品の飛躍的な進歩などを支える重要な役割を担うようになりました。人工知能(AI)、機械学習(ML)、ファクトリーオートメーション、コネクテッドヘルスケアの急速な普及は、すべてが効率的で安全、かつ信頼性の高い電源システムに依存しており、独自のエンジニアリング上の障害と大きな機会を生み出しています。

モレックスのコンシューマー&コマーシャルソリューションズ担当SVP兼プレジデントのブライアン・ハウゲ(Brian Hauge)は、次のように述べています。「あらゆる種類の製品イノベーションを促進する効果的で効率的、かつ持続可能な電源システムの設計に関して、エンジニアは複数の優先事項に取り組まなければなりません」と述べます。「私たちは、導電性や接続性のハードルをクリアし、製品設計のリスクを低減し、最終的には特定のアプリケーションや環境に合わせた信頼性、耐久性、性能の高い電源インターフェースや配電システムを構築するために、電源エコシステム全体にわたり、顧客およびサプライヤーと継続的に協力しています」

モレックスは、Dimensional Research社に委託し、全世界の設計エンジニアおよびエンジニアリング管理者824名を対象に、電源システムに関する経験と専門知識の調査を実施しました。94%の回答者が電源システム関係の仕事を理解することは重要な要件であると答え、83%が電源は設計をする上での最大の課題の1つであると回答しています。また、回答者の約4分の3が電源システム設計におけるエネルギー効率の向上に努めており、半数以上が効率、コスト、容量、性能モニタリングの要件にも同時に取り組んでいると報告しています。

設計エンジニアリングの優先事項
設計をする上での考慮事項として最も多く報告されたのは、エネルギー効率(73%)と機能的安全性(66%)で、信号・電力干渉(57%)、バッテリー要件(49%)、システムやデバイスの小型化(47%)がこれに続きます。また、過酷な環境への対応(41%)と環境騒音への対応(38%)も、システム設計・実装の際に考慮すべき重要な優先事項として挙げられています。そして、もっとも困難な障害として挙げられたものは、コスト効率(56%)、安全性(51%)、熱管理(48%)、電磁干渉(EMI)(45%)、経年による信頼性低下(44%)、パワーインテグリティ(40%)、規制遵守(36%)です。

電源システム設計の革新
回答者の72%は、設計をする上での優先事項や課題が山積しており、カスタムと既製品の両方のソリューションが必要であると回答し、設計エンジニアや電源ソリューションプロバイダーが電源に関する専門知識を持つことに必要性を強調しています。最も大きな影響を与える改良点としては、バッテリー性能(34%)、素材の進歩(30%)、より効率的な熱管理(29%)、バッテリー寿命(27%)が挙げられています。

さらに、60%がバッテリー技術の進歩(51%)、高電力/電圧消費への需要(49%)、ワイヤレスコネクティビティ(42%)、小型化(40%)とともに、高効率性への需要が電源設計のイノベーションを推進していると回答しました。また、再生可能エネルギーへのシフト(54%)、高機能性への需要(53%)、エネルギーコストの上昇(52%)など、さまざまなマクロトレンドが電源設計のイノベーションを推進する要因であるようです。


電源に関する経験と専門知識
5人中4人以上の回答者が、今後5年間に電源に関する専門知識への需要が高まると考えており、57%が電源関連の規制要件をよりよく理解し、遵守するために多大な労力が必要になると予測しています。さらに、技術やトレンド、規制の急速な変化に対応するため、現場での実務(71%)、ベンダーの製品トレーニング(58%)が必要となり、ソフトウェアツール(61%)、設計の参考資料(54%)、サプライヤーのカスタマーサポート(52%)などのリソースへのアクセス強化の必要性が高まっていると答えています。

世界レベルでは、中国のエンジニアは電源関連の規制要件を理解し、遵守する必要性が高まっていると回答し、電源のイノベーションに対応するために現場での実務を活用する傾向が高いことを示しました。一方、英国に拠点を置くエンジニアはピアメンタリングまたはコーチングから最大の価値が創出されると答え、ドイツの設計エンジニアは製品開発の初期コンセプト段階で電源について考慮する割合がもっとも高いことが分かりました。

モレックスのエンジニアによる変革的電源ソリューション
モレックスは、次世代自動車、家電製品、MedTech、産業、データセンター、通信アプリケーションの性能の飛躍的向上を可能にする、電線対電線、電線対基板、基板対基板構成の電力供給および分配製品を幅広く取り揃えています。信頼性、耐久性、効率性に優れたモレックスの電源リューションのポートフォリオは、非常に小さく低電力の超小型システムから500Aの電力を供給する超大型の配電システムに至るまで、すべてを網羅しています。設計エンジニアリング、材料科学、最先端の試験、業界コラボレーションをけん引する存在として長年にわたり評価されるモレックスは、明日のニーズを満たすことを目標に、今日の電源ソリューションの変革に取り組みます。

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