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スマートメータ向けNB-IOTソリューションの提供を開始、インドでの事業拡大に向け

インド市場向けに最適化した、低消費電力で高いセキュリティを実現するチップセットを提供。

スマートメータ向けNB-IOTソリューションの提供を開始、インドでの事業拡大に向け

ルネサス エレクトロニクス株式会社 は、このたび、インドのスマートメータ向けに最適化したNB-IoT(Narrowband Internet of Things)チップセット「RH1NS200」を開発、インド向けに提供を開始しました。新製品は、LTE NB-IoTモデムチップセットで、インドの主要な通信事業者のネットワーク上でシームレスに動作します。今後5年間で約2億5千万台(注1)に達すると言われているインドのスマートメータ市場をターゲットにしており、ルネサスはインド市場での事業拡大を狙います。ユーザはこのチップセットを使用することにより、インド政府が掲げる「Make in India」の要件を満たすNB-IoTモジュールを開発、製造することができます。このチップセットは、スマートメータの他、アセットトラッキング、照明機器、セキュリティゲートなどの用途にも使用できます。

チップセットRH1NS200は、ディープスリープモードで1µAという極めて低い消費電力を実現し、バッテリ寿命を大幅に延ばします。また、評価保証レベルEAL5+のセキュアエレメント(SE)を内蔵しているため、高いセキュリティを実現しており、電力や水道のメータシステムの安全性を確保します。新製品は、ルネサスのNB-IoTソリューションの一環です。

インド市場での事業拡大
ルネサスは昨今、いくつかの新しい取り組みを通じ、インド市場での事業を拡大しています。2022年3月、ルネサスは設計および技術サービスの世界的リーダであるTata Elxsi社とともに、次世代EVイノベーションセンタ(Next Generation EV Innovation Center: NEVIC)を設立しました。2022年6月、ルネサスはTataグループ企業であるTata Motors Ltd.(TML)社およびTejas Networks Ltd.(Tejas)社との間で、ルネサスの半導体ソリューションの設計、開発、製造に関する戦略的提携関係を締結しました。これらにより、インドおよび新興市場向けに包括的なイノベーションを強化しています。そして今年3月、ルネサスとTata Consultancy Services(TCS)社は、ベンガルールとハイデラバードに共同でイノベーションセンタを開設し、革新的な次世代半導体ソリューションの構築に向けてRF、デジタルおよびミックスドシグナル設計、そしてソフトウェア開発で協業していくことを発表しました。ルネサスは現在、Tata Elxsi社と共同で、インドの主要な通信事業者のネットワーク上で動作するNB-IoTベースのソリューションの実装に向けた取り組みを行っています。

LTE NB-IoTチップセット「RH1NS200」の主な特長
インドでの対象バンド1、3、5、8
スリープ時間がより長いeDRX (Extended Discontinuous Reception)サイクルでディープスリープ時に1µAの低PSM(Power Saving Mode)を実現
全バンドで最大23dBmの送信電力をサポートし、送信リトライを低減
実証実験済み、かつ通信事業者による承認済みのLTEプロトコルスタックとソフトウェアスイート
2.2V~5.5Vの広い動作電源電圧範囲

インド国内のみで販売
ルネサスは、マルチバンドアンテナを内蔵した、すべてのモジュールI/Oポートにアクセスできる開発キット「RH1NB200-EVK」も提供します。また、LTEモデムやプラットフォームI/Oの制御のほか、ATコマンドのカスタマイズが可能なソフトウェア開発キット(SDK)も用意しています。チップセットRH1NS200と開発キットRH1NB200-EVKは、インド国内のみで販売します。ルネサスは今後、インド市場向けに、製品の迅速な市場投入を可能にするRFフロントエンドを含むRH1NB200 LTE NB-IOTモジュールも提供する予定です。

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