Anybus CompactComなら、どんなネットワークのドライブプロファイルやモーションプロファイルにも対応
HMSインダストリアルネットワークスは、インバータやモーションアプリケーションを主なターゲットとしたプロファイルを処理する新しいソリューションを発売しました。この新しいAnybus CompactCom 40シリーズの拡張機能は、ドライブメーカー様が、PROFIdriveやEtherCAT DS402、その他のネットワークのトランスペアレントなDS402などの一般的なプロファイルの仕様に準拠することが可能となります。
Industry 4.0やIndustrial Internet of Things（IIoT: インダストリアルIoT）といったトレンドは、さらに多くの産業用デバイスが産業用ネットワークに接続されるようになることを意味します。とりわけ、ネットワーク対応が進むモーション系やインバータなどでは顕著となるでしょう。2015年内には、350万台のインバーターと80万台のサーボドライブがネットワーク接続されるものと推定されています。しかしながら、様々なネットワークへの接続性を開発・管理するには時間を要し、多くのリソースを必要とします。特にドライブプロファイルやモーションプロファイルを数種のネットワークに対応させる場合には大きな負担となります。そこで、Anybus CompactComのサポートを組み込むことで、デバイスメーカー様はそのお客様に対して、組み込みプロファイルサポートに加え、フィールドバスや産業用Ethernetへの幅広い接続性を提供できるようになります。しかも、1度の開発プロジェクトで実現できます。
ドライブプロファイルにもマルチネットワークな接続性を―その機能とは
それぞれのネットワークには、どのようにドライブシステムと通信するかについて異なる規格があります（たとえば、特定の速度で動作するようドライブに指令する場合など）。こうしたいわゆる»ドライブプロファイル»や»モーションプロファイル»を、AnybusコンセプトではProfile Driver Packageを通じてサポートします。このProfile Driver Packageは、開発段階でドライブに実装するソフトウェアスタックです。HMSが提供するソースコードによって、どんなドライブシステムのプロセッサへも迅速に組み込み可能です。
Anybus CompactComの内部で、プロファイル固有のデータを実際に»翻訳»することはありません。CompactComモジュールのトランスペアレントな固定チャネルを通じて、ドライブシステムの中でHMSのProfile Driver Packageを利用して変換が行われます。このDS402ベースのProfile Driverは、どんなネットワーク上でも、ドライブプロファイルやモーションプロファイルに限らず、あらゆるCANベースのプロファイルに利用可能です。たとえば、次のような場合です。
- EtherNet/IP：Transparent DS402
- EtherCAT：DS402、SEMI、Encoder
- PROFINET/PROFIBUS：PROFIdrive
ドライブシステムのネットワーク接続性への最短距離
Anybus CompactCom 40シリーズによって、ドライブメーカー様はすべての主要ネットワークの要件に対応できます。EtherCATやPROFINET 2.31などの要求の厳しい高パフォーマンス規格にさえも対応可能です。特にCompactCom 40シリーズは、低遅延で高いデータ処理能力が求められる高度なアプリケーションに向けて設計されています。（プロセスデータ遅延は15µs以下、双方向1,500バイトのプロセスデータを伝送可能です。）
また、CompactCom 40シリーズ製品は、すべての主要ネットワークの管理運営組織のネットワークコンフォーマンスの事前認証を取得しているため、テストや規格への準拠が大幅に迅速化できます。さらにHMSは、ドライブメーカー様に向けたパッケージサービスとして、実装の支援も行っています。
Anybus CompactComとは？
Anybus CompactComは、産業用デバイスに組み込み、様々な産業用ネットワークへの接続性を実現する通信製品シリーズです。このCompactComは、チップ、ブリック、モジュールの各形態をご用意しており、お客様は導入形態を選択できます。
