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Yokogawa News

コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御と複数コンプレッサートレインの統合制御を可能にする 統合生産制御システム「CENTUM VP R6.10」を開発・発売

横河電機株式会社 は、コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御と複数コンプレッサートレイン※の合制御を可能にする、統合生産制御システム「CENTUM VP (センタム・ブイピー)R6.10」を12月13日に発売しますのでお知らせします。

コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御と複数コンプレッサートレインの統合制御を可能にする 統合生産制御システム「CENTUM VP R6.10」を開発・発売
CCC Inside™ for Yokogawa CENTUM VPの統合操作監視画面の例

OpreX Control and Safety Systemのラインアップである「CENTUM VP」には、Compressor Controls LLC(コンプレッサーコントロールズ社、以下CCC)と当社で共同開発した、同一のシステムでプロセス制御とターボ機械制御を実現するソリューション「CCC InsideTM for Yokogawa CENTUM VP」を実装でき、「CENTUM VP R6.10」ではこのソリューションの機能を拡張しました。この機能拡張により、お客様は一つのシステムで制御できる範囲が広がり、オペレーションのみならず、エンジニアリング、調達、メンテナンスの効率化を実現できます。

コンプレッサートレイン:複数台のコンプレッサーと、このコンプレッサーを駆動させるためのモーターや蒸気タービンがシャフトに連結した構成のもの。

開発の背景
従来、プラントに多数存在するターボ機械の制御とプロセスの制御には、それぞれ異なるシステムが使われており、ユーザーには複数の異なるシステムの管理・運営を強いられることが一般的でした。これを解決するため、当社はCCC社と「CCC InsideTM for Yokogawa CENTUM VP」を共同開発し、「CENTUM VP」でプロセス制御とターボ機械制御を可能にするソリューションとして2021年11月に発売しました。

お客様のプラントには蒸気タービンやコンプレッサートレインが多く存在し、一つの生産制御システムで制御できる範囲を拡大、オペレーション、エンジニアリング、メンテナンスの効率化を実現したいというニーズがあります。

今回の「CENTUM VP R6.10」の開発では、こうしたお客様のニーズに応えられるよう、「CCC InsideTM for Yokogawa CENTUM VP」で、コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御とコンプレッサートレインの統合制御も可能にし、制御できる範囲を拡大しました。

主な特長
1. コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御をサポートすることで制御の対象範囲を拡大

今回の機能拡張では、CCCの制御アルゴリズムを「CENTUM VP」上で動作をさせて、コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御を可能にしました。これにより、同じヒューマン・マシン・インタフェース(HMI: human machine interface)から、これまでのプロセス制御に加えて、蒸気タービンを含むコンプレッサー全体を一括して操作・監視できるようになります。また、同じハードウェアを使用することができるため、エンジニアリングや調達、メンテナンスの負担が減り、予備品や保守費の削減が見込め、保守の計画と実施の工数削減に役立ちます。

2. 複数コンプレッサートレインの統合制御により全体最適な制御に貢献
複数コンプレッサートレインの統合制御の機能ブロックをCCC社と共同開発したことにより、お客様のプラントに多く存在する複数のコンプレッサートレインの制御を可能にし、コンプレッサーの負荷を分散させることで、全体最適な制御を実現しました。

主な市場
石油精製、石油化学、化学、電力、ガスなど

主な用途
コンプレッサー駆動用蒸気タービン制御と複数コンプレッサートレインの統合制御

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