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ルネサス、32ビットマイコンRXファミリの累計出荷数が10億個を突破

Renesas Xtreme(RX)マイコンは、民生、産業、IoTなど幅広いアプリケーションに採用。

ルネサス、32ビットマイコンRXファミリの累計出荷数が10億個を突破
RXマイコンの累計出荷数が10億個を突破

ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、ルネサス独自のRX CPUコアを搭載した32ビットマイコン「RXファミリ」の累計出荷数が10億個を突破したことを発表しました。RXファミリは、2009年の発売以来、汎用、モータ制御用、タッチセンシング用、産業イーサネット用などのラインアップを展開し、民生、産業、IoTなど幅広いアプリケーションに採用されています。特に、家庭用エアコン室外機市場においてRXマイコンは、世界の主要メーカの70%以上に採用されており、インバータ制御分野で高い評価を得ています。

ルネサスのIoT・インフラ事業本部、MCUビジネス担当の執行役員であるRoger Wendelkenは次のように述べています。「ルネサスのRXマイコンをご愛用いただいている世界中のお客様、パートナの皆様に感謝します。私たちはマイコンのリーディング企業として、独自CPUコアを搭載したRXマイコンが電力効率と真のリアルタイム性能を必要とする応用分野において確固たる地位を確立し、重要なマイルストンであるこの出荷実績を達成したことに喜びと誇りを感じます。」

RXマイコンの特長は、洗練されたアーキテクチャによる高いCPU性能です。現在、ローエンドのRX100からRX200、RX600とハイエンドのRX700まで4シリーズを発売し、幅広い性能レンジと搭載メモリ、多様な周辺機能やパッケージを展開しています。2018年に導入した最新のRXv3コアに続き、2024年以降の投入を見据えて、RXv3コアを上回る性能を目指し、次期コアの開発にも取り組んでいます。

RXマイコンはまた、開発環境の充実にも注力しています。すでに、組み込みシステムの開発負荷を軽減するためにローコード、ノーコードのニーズが高まってきていることに応えて、スマートコンフィギュレータとコードジェネレータを提供しています。今後もより良いユーザエクスペリエンス(UX)の向上と、開発期間の短縮、開発コスト低減を図れるよう、開発環境の拡充を進めます。

RXマイコンは、ルネサス製品のポートフォリオを組み合わせたソリューション「ウィニング・コンビネーション」の主要製品でもあります。RXを使用したウィニング・コンビネーションには、AC ドライブ/GP インバータソリューション高電圧モータドライバソリューションなどがあります。2021年、COVID-19の際には、このウィニング・コンビネーションの一つである人工呼吸器のソリューションを提供することにより、人命救助に貢献しました。さらに、衛生上の観点から物理的な接触を最小限にすることが望まれる中、堅牢で信頼性の高い静電容量式タッチセンシング技術を活用した「非接触ユーザインタフェース・リファレンスデザイン」など、非接触アプリケーションでの応用も広がっています。こうしたことから、RXマイコンは2021年、30%以上の記録的な高成長を達成し、売上高350億円を超える見込みです。さらに2022年には、生産能力への投資を強化し、2021年比で30%以上の成長を見込んでいます。生産体制も、自社工場と外部ファウンダリを組み合わせて、より柔軟な生産体制を整えていきます。

ルネサスは、民生や産業用のスマートIoTアプリケーションの分野の将来に向けて、強固なセキュリティとクラウド接続のためのコネクティビティ技術をさらに強化していきます。今後もRXファミリの拡充を図ると同時に、Arm®コアをベースとする32ビットマイコンRAファミリも拡充し、豊かなエコシステムを構築することでユーザの選択の幅を広げます。ルネサスは、マイコンをはじめとする半導体ソリューションの提供を通して、人々の暮らしを楽(ラク)にすることにより、持続可能な将来を築くことを目指します。

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