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インフィニオンとpmdtechnologies社が、 アンダーディスプレイのToF型ターンキーソリューションでArcSoft社と提携

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) と、ToF(Time of Flight)に関するインフィ二オンのパートナーであるpmdtechnologies社が、ビジョンベースのイメージングのスペシャリストであるArcSoft社と提携、市販のスマートフォンのディスプレイ下でToFカメラを動作させることができるターンキーソリューション開発を開始いたしました。

インフィニオンとpmdtechnologies社が、 アンダーディスプレイのToF型ターンキーソリューションでArcSoft社と提携

最新の携帯電話の設計では、ノッチやパンチホールカメラ、ベゼルを回避して品質や性能を損なうことなくフルスクリーンディスプレイを実現するToFソリューションが注目されています。これにより、顔認証やモバイル決済などのセキュリティ関連のアプリケーションに、信頼性の高い高品質の赤外線画像や3Dデータを提供することができます。また、スマートフォンにおけるToFソリューションの市場は、2021年以降の年平均成長率が約32%で、2025年には6億個以上のセンサーユニットに達すると推定されています*。

なお、この新しいアンダーディスプレイソリューションは、2021年の第3四半期に発売予定で、6月28日から7月1日まで開催されるMWC 2021のカンファレンスで紹介されます。

インフィニオンのパワー&センサーシステムズ(PSS)事業部 プレジデントのアンドレアス ウルシッツは、「ToF技術は、私たちが電子機器を使用する状況を電子機器が認識することで、スマートフォンや日常生活に大きな価値を提供します」と述べています。また、「小型化、低消費電力化、3D性能の向上といった継続的な技術進化に加えて、人工知能(AI)に対応したセキュアなアンダーディスプレイソリューションは、スマートフォンメーカーに美しいディスプレイデザインを提供します。」 とも述べています。

pmdtechnologies社のCEOであるBernd Buxbaum教授(博士)は次のように述べています。「パワフルなTime-of-Flightカメラを作るためには、3Dデータを深く理解し、アプリケーションがそれをどのように利用するかを知る必要があります。そのため、弊社はミドルウェアパートナーやOEMと緊密に連携し、アプリケーションを構築するためのクラス最高のToFアルゴリズム、ソフトウェア、高品質な3Dデータを提供しています。」また、「ArcSoft社と共同で開発しているこのソリューションは、当社のToFカメラがディスプレイを透過しても、携帯電話のロック解除やモバイルペイメントにおける安全な顔認証の要件を満たすことを可能にします。」とも述べています。

ArcSoft社のCOOであるSean Biは次のように述べています。「モバイル機器への3D ToFの実装は、次のキラーコンシューマーアプリケーションの火付け役となることが期待されていますが、それこそがArcSoft社がインフィニオンとpmdtechnologies社と協業する理由です。ToFカメラとArcSoft社のコンピュータビジョンアルゴリズムを深く統合することで、アンダーディスプレイToFは、信頼性の高い顔認識ソリューションと優れたフルスクリーン体験を消費者に提供することができます。また、アンダーディスプレイToFに依存することで、ArcSoft社はAR関連などのより多くのアプリケーションを可能にします。モバイルデバイスメーカーは、新しくエキサイティングなモバイルアプリケーションをサポートして実装することを重視しています」。

ハイエンド半導体技術、ToFに関する専門知識とハイエンドアルゴリズムを3社で組み合わせることにより、OEMメーカーは、ノッチレスディスプレイを備えた現代的なスマートフォンデザインの中で、顧客が好むユーザー向けアプリケーションを簡単にデザインインして提供することができるようになります。

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