IXXAT Econ 100

EtherCAT、CANopen、Powerlink向けのカスタマイズ可能な工業用マスターコンピュータ

IXXAT Econ 100は、Linux OSと汎用のRMベースのCPUを備えた工業用コンピュータです。標準仕様に四つのEthernetと二つのCAN、二つのUSBを備えています。汎用品でも特注品でもこのIXXAT Econ 100には、性能やフレキシビリティ、価格に関していろいろな応用に最適化できる選択肢があります。

EtherCATとCANopenのマスターアプリケーションや、Powerlink Managing Nodesを実行する場合に、特別なアプリケーション開発キットがIXXAT Econ 100向けに入手可能です。これらのキットには、広範囲なボードをサポートするパッケージと、SDカード上に予めインストールされたソフトウエア、相当するマスターソフトウエアパッケージ、そしてLinux OSが入っています。同封されたサンプルのアプリケーションに対しても最適なIOモジュールや詳細なドキュメンテーションも配送物に含まれますので、素早く容易に開発を始めることができます。

EtherCATのMaster機能は、実証済みのプロトコルソフトウエアを使ってEtherCAT　Masterクラス AとBのデバイス向けにacontis社から提供されます。特別に最適化されたリンク層によってIXXAT Econ 100は、1ms以下のサイクル時間で動作します。CANopenマスターの実行は、IXXAT社からのCANopenマスター/スレーブソフトウエアをベースにしています。これを使えばEcon 100は多チャンネルのCANopenコントローラとして動作します。

Powerlinkも、IXXAT社のPOWERLINKマスター/スレーブソフトウエアをベースに実行されます。統合されたハブロジックによって、管理ノードの実行もまた標準的なPowerlink配線トポロジーをサポートしています。冗長構成のマスターあるいは冗長配線のような冗長機能を使えば、IXXAT Econ 100はアベイラビリティの高いPowerlink通信ソリューションとして動作できます。

さまざまなマスターソフトウエアパッケージを組み合わせると、CANopenやEtherCAT、Powerlinkなどのヘテロなシステム向けの強力なコントローラを簡単に実装できます。この点、IXXAT Econ 100の代表的な応用分野はカスタム仕様のコントローラやゲートウエアソリューションです。ゲートウエアソリューションでは、IXXAT Icon 100を一つのネットワークのマスターとして動作しながら、もっと優れたネットワーク内ではスレーブとして動作します。IXXAT Econ 100を使えば非常に高度なフレキシビリティを実現できます。拡張インターフェースやFPGA、ソフトウエアやサービスを組み合わせることで実現できます。

基本仕様のインターフェースに加え、カスタムインターフェースや拡張インターフェース(例えばデジタルとアナログのIOやDVI出力)は、拡張スロットやFPGAの搭載によって素早く簡単に追加できます。このことにより、IXXAT Icon 100はカスタムソリューションのための完全なデバイスとなるのです。

IXXAT Icon 100の開発の中で、さまざまな応用にも使えるための要求にも配慮しました。つまりファンレス設計にもかかわらず、この装置は-40～+70℃という広い温度範囲で動作します。

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