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HMS Industrial Networks AB

IXXATのCANリピータが、配線コストを削減し、システムの信頼性を高めます

HMSインダストリアルネットワークスは、このたび、IXXAT ブランドからCAN リピータの製品シリーズを発売します。これらの製品では十分な検証を重ねて、2つ以上のCANネットワーク・セグメントを接続できるようにするとともに、ガルバニック絶縁を施し、EMI (電磁干渉)の影響も排しました。

IXXATのCANリピータが、配線コストを削減し、システムの信頼性を高めます
HMSが先ごろ獲得したIXXATブランドから提供するこのCANリピータなら、機械メーカやシステム・インテグレータの皆様は、ツリー型やスター型トポロジなど、CANによる拡張トポロジの活用が可能になります。そのうえ、ガルバニック絶縁を組み入れたことで、過電圧に対する保護機能も内蔵しました。さらに、同ユニットのノイズ低減回路がEMIの影響を排除します。IXXATのリピータは、特に産業環境での利用を念頭に設計しています。そのため、堅牢性や動作温度、安全性に対する高い要求にもお応えできるものとなっています。

その機能とは
リピータを使えば、信号を最適にターミネイトできる電気的に独立なセグメントが構築可能です。こうしたリピータは、システムの信頼性を本質的に高めます。というのも、信号品質が向上し、あるいはまた、機能不全部を分離して、そのほか残りのCANシステムを完全な稼働状態に保つことができるようになるからです。しかも、実装のモニタリング機能によって、外乱を受けたり、機能不全に陥ったCANラインが検出されます。そして、そうしたラインは自動的に接続が切られます。このため、残りのネットワークは、通常どおりの機能を続けられるようになっています。なお、障害が除かれれば、その接続を断たれたセグメントも、ネットワークへ自動的に再接続されます。

リピータのタイプにもよりますが、CANラインは、相互に、また最大4kVの電源に対して保護されます。さらに、内蔵のCANバス用チョークにより、信号ピークに対する保護もなされます。また、ノイズ低減回路を追加したことで、強いノイズなど、EMIがCANバスに及ぼす影響を排除できるよう図られています。

多彩な活用事例
「IXXATのCANリピータを支える技術は、十分に実証されています。そこで当社は、今こそ、これらの製品をもっと広く国際的な市場へ投入すべきだと考えました」と、HMSでIXXATソリューションの製品マーケティングを担当する取締役Thomas Waggershauserは述べています。「IXXATのCANリピータは、ユーザの皆様がトポロジを拡張し、CANネットワークの堅牢性を高めるのを支えてきました。これは、IXXATが世界初のCANリピータを発表した1992年以来変わりません。そして、活用事例も多岐にわたります。CANの配線長を短縮したいと考えるお客様から、CANラインを電気的に分離してCAN信号を再構成する必要のあるお客様まで、さまざまです。その代表的な一例を挙げるなら、タービンブレードに光ファイバー配線をもつ風力発電用タービンの事例でしょう。ここでは、CAN リピータを用いて、落雷に備えた分離を行うとともに、低寿命のスリップ・リングを利用できるよう信号を再生しています。このように、CANを採用するあらゆるシステム・インテグレータや機器メーカの皆様にとって、CANリピータは優れたツールです。配線の複雑さを大幅に削減し、システムの信頼性を向上させることができるからです」。

このIXXATのCANリピータでは、メタル配線と光ファイバー配線のいずれにも数種の異なるタイプをご用意しています。

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