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COVID-19に備えた最前線の体表面温度スクリーニング用のサーモグラフィ技術 フリアーシステムズ、ラース・リッドマン(Lars Lidman)

新型コロナウイルスの世界的流行が続いており、社会生活の維持に不可欠な事業を継続しつつ政府が経済活動の再開に向けた計画を検討するなかで、企業は、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせて従業員と顧客を保護できる技術を探し求めています。交通の拠点や混雑したホットスポットでサーモグラフィカメラを使用した人々の体温の追跡は、主に東アジアで2003年にSARSが世界的に流行して以降多く見られます。現在COVID-19によって、周知の通り世界的危機が生活に影響を及ぼしている中で、政府の活動や、重要な事業を主に扱うあらゆる業種をサポートするために、サーモグラフィカメラのニーズが飛躍的に高まっています。

COVID-19に備えた最前線の体表面温度スクリーニング用のサーモグラフィ技術 フリアーシステムズ、ラース・リッドマン(Lars Lidman)

今回の危機に直面して以来、スクリーニング用途でのサーモグラフィカメラの普及がかつてないほど進みつつあります。スクリーニングモードを使用すれば、体表面温度でのスクリーニングの精度を高く保つことができるため、最前線の現場で即戦力となるツールになっています。WHOは今回の危機の中でこの技術を活用しています。食品調理、倉庫、国境検問所、輸送拠点、そして最も重要な医療分野で働くエッセンシャルワーカーに対して、スクリーニングは体表面温度上昇(EST)を伴う人を識別するための極めて重要な第一歩となります。

初期段階での検出
病気の初期兆候を確認することの重要性は、現在段階において非常に有効な手段と考えられています。サーモグラフィカメラは、通称「ソーシャルディスタンス」と言われる、公衆衛生の担当者が推奨する距離を保ちつつ、皮膚などの表面の温度変化を検出する優れたツールです。空港や他の公共の場で実施されているスクリーニング手順は、体温の高い人を検出する第一歩になります。実際、エミレーツ航空は米国を訪れる乗客のチェックにこの手順を用いています。

他の検査対象者の体温に基づく予想閾値よりも体表面温度が高い人に対しては、口腔体温計などの医学的に認められた測定機器による二次検査を実施する必要があります。サーモグラフィのスクリーニングは通常の体表面温度を上回る人を検出できますが、ウイルスの保菌者が無症状であれば体温の上昇が確認できない可能性があります。このため、総合的な安全プログラムのなかの1つの要素として用いることを推奨します。フリアーシステムズのサーモグラフィカメラではウイルス、発熱、他の病状の検出や診断を行えないため、追加の医療スクリーニングは必要不可欠です。

スクリーニングの精度
体表面温度の測定には、FLIR Aシリーズ、Tシリーズ、そしてEシリーズのカメラといった、解像度と安定性の優れた特定のカメラを使用することが重要です。これらのモデルにはスクリーニングモードが搭載されています。このモードは、既存の環境内でこれまで検査した人と比較して体表面温度の上昇を個別に検査するアルゴリズムが導入されており、閾値が動的になるため1日を通した通常の体表面温度の変動を考慮に入れることができます。こうした最前線のツールは、社員が同じ場所で働くことの多い企業では必要不可欠となるでしょう。

このスクリーンモードを使用する場合、個人の体表面温度はほぼ瞬時に測定できます。体表面温度の測定値の精度は、使用するカメラ、フォーカルプレーンの感度、カメラの設定、被写体との距離といった複数の要因に左右されます。このため、人間の芯部体温を最も正確に反映し、環境の影響を最も受けにくい場所である、涙管付近で複数の温度ピクセルを検知できるくらいカメラと被写体との距離が近くなければなりません。

早期指標としてこのツールを頼りにしている多くの業界および顧客にとって、社員や一般人の個別スクリーニングは、体温の測定結果をほぼ瞬時に共有できる極めて重要な第1段階になります。時間の経過とともに、さらに大規模なスクリーニングのニーズが認められるなかで、精度を保ちながら処理能力を高めることが、今後のサーモグラフィベースのソリューションの開発において研究開発チームが重点的に取り組んでいく最も重要な要素となります。


COVID-19に備えた最前線の体表面温度スクリーニング用のサーモグラフィ技術 フリアーシステムズ、ラース・リッドマン(Lars Lidman)

プライバシーと健康技術
健康観察のためにさらに多くの技術デバイスが導入される世界に移行するなかで、顧客の最大の疑問の1つはプライバシーに関することです。雇用主が体温スクリーニングを実施するという考えは一般的に受け入れられつつありますが、公共の場に出入りする人々を対象としたスクリーニングを開始する場合、プライバシーに配慮する必要があります。

サーモグラフィカメラは温度で映像化するため、表示される映像は通常のビデオカメラとは異なります。体表面温度を測定した人を認識できる写真画像を記録しない限り、個人の目や、髪、服の色、肌の色を判定することはありません。

「ニューノーマル」というフレーズが定着するにつれて、体表温度のスクリーニングは、事業継続のための必要不可欠な業種による利用から、活動の再開に向けたその他の業種による導入の検討へと変化しています。短期的にも長期的にも、変化に適応するために新たな方法を探す必要があることは疑いの余地がありません。例えば、ごく短期的には、空港で搭乗客が体温のスクリーニングを受けることが、必須の標準慣行となる可能性があります。現在のところ、COVID-19の一般検査は依然として世界中で話題の中心ですが、サーモグラフィ技術は、将来の疫病の発生を防ぐのに不可欠な、病気に関する兆候の観察および検出のために医療検査と一緒に使用する場合に、有効なスクリーニングツールとなるでしょう。

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