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ペッパール+ファックス社、アンフェノール社のRJスイッチの採用決定

爆発の危険性のある作業環境に置かれた産業機器の要求に応えるため、工業オートメーション専用のセンサーおよび電子部品を手掛けるドイツのメーカー、ペッパール+ファックス社は、米アンフェノール社が開発した堅固なイーサーネットスイッチをこのほど採用しました。このスイッチはATEXゾーン2規約に準ずるものです。

ペッパール+ファックス社、アンフェノール社のRJスイッチの採用決定
工業用途の中には悪劣な環境での工業プロセス制御や監視、データ収集を行うことがあり、ある場合には爆発する危険性のある環境での作業もあります。このような用途ではごくわずかな火花が命取りになることがあります。このため、危険な作業区域でも使えるような特殊な装置を使わざるを得ません。

こういった危険な作業環境は欧州の規制、ATEX(Explosive Atmosphere)規約によって決められています。ATEXゾーン2分類規約に準拠した電子装置は、一時的あるいは小規模の爆発する危険のある環境にも耐えられます。ATEXゾーン1の電子装置は、何度か爆発する雰囲気を含むエリアで使われます。ATEXゾーン0の装置は、絶えず爆発の危険を含む雰囲気で使われる唯一のタイプです。

危険なゾーンから100%安全なデータ処理エリアへ信号を伝送するため、アンフェノール社は堅固で5ポート仕様のイーサーネットスイッチ、RJスイッチを開発しました。ドイツの産業オートメーション専用のセンサーおよび電子部品メーカーである、ペッパール+ファックス社はこのニッチ市場を独占するため、この製品をさらに充実させ高品質の製品を追求してきました。同社はアンフェノール社のRJスイッチを採用、この米国メーカーと契約を交わし販売しています。

「RJスイッチのATEXゾーン2分類に加えて、注意深く製造するプロセスからの恩恵もあります。特に、独自の技術特性を持つため、私たちが見るところでは市場にはライバルのいない製品となっています」とペッパール+ファックス社の製品マーケティングマネージャーのアンドリア・グリムシール氏は語ります。

RJスイッチは5つのポートを持ち、イーサーネットを200mの距離に渡って配線でき、イーサーネットシステムにおいて信号を他の所に伝達できます。

このRJスイッチの5つのポートは、アンフェノール社が特許を持つRJField技術を使ってさらに堅固になっています。加えて、機械的なバネが施錠の安全性を高めています。もし一つのポートが切断されると余計な作業時間が加わります。その作業がたとえ簡単で、特殊な工具は必要としない場合でさえ、このスイッチは負荷がかかっている状態で切断するかもしれないというリスクを制限してくれます。

さらに、このスイッチは装置の最大出力、例えば10Mビット/秒あるいは100Mビット/秒に合わせてくれます。このスイッチは、接続されているケーブルの種類を自動的に同定するというインテリジェントなクロスオーバー機能もあります。最後に、RJスイッチはIP68封止レベルに準拠しており、-40℃~+75℃の通常の温度で動作します。これは、悪劣な環境も含む広い範囲の応用で使えることになります。

##Photo caption
アンフェノールのRJスイッチ:アンフェノールのRJで堅固にしたイーサーネットのスイッチはATEXゾーン2に準拠し、最高の性能を持つ

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