www.engineering-japan.com
Kennametal

ストレートで狭い溝加工

かつてないほど高速で容易、かつ正確な溝加工を実現します。

ストレートで狭い溝加工
溝入れ作業中のインサートの緩みにお困りなら、こちらをお読みください。溝幅が一定でなく、溝加工カッターのやっかいなねじとインサートに煩わされ、溝入れ加工したワーク材の内部深くに入り込んだ切り屑を取り出すために在庫のシムを使わなければならないことを想像してみてください。これらは、工作機械オペレーターが狭小溝加工や溝入れをする際に直面する問題のほんの一部です。新たに導入されたケナメタル狭小溝加工(KNS)カッターがあれば、「溝加工の煩わしさ」から解放されます。

幅広い用途に対応する唯一のソリューション
溝加工は機械加工に共通する作業です。ケナメタルのスローアウェイミーリング担当グローバル製品管理役員のScott Etlingは、KNSが優れた威力を発揮する利用分野を多く挙げています。自動車メーカーは、鋳造された排気マニホールドやステアリング部品の離型にこの新たなカッターを使用できます。機器メーカーは、シャフトサポートと在庫のカラーへのクランプ溝のミーリング加工のコスト効率化を実現できます。発電企業や電子機器メーカーは、キー溝、ヒートシンク溝、ヨーク、Oリング溝を加工するための、より生産性が高い方法を獲得できます。つまり、狭小溝加工、溝入れ、離型の必要があれば、KNSが新たな主力ソリューションとなります。
                        ストレートで狭い溝加工
ケナメタルのKNS溝加工プラットフォームにより、幅広い利用分野にわたって、コスト効率に優れ、生産性の高いソリューションが提供されます。

「この工具は多くの状況においてゲームチェンジャー(従来のやり方を一変させるもの)となります」とEtlingは言います。「お客様は、「ギャングミーリング」として、一連のKNSカッターをアーバーに取り付けて複数の溝を同時に加工したり、複数の突っ切り加工をしたりすることが可能です。この工具はベース材から5軸工作機械や3Dプリンターで加工した部品を取り外すためにも使用できます。原材料価格が上昇し続けていることから、お客様は可能な限り少ない材料で加工することを望んでおられます。最も刃幅の狭いカッターを使用すれば、効果的に被削材の無駄を削減できます。KNSがこれを可能にします。」
                   ストレートで狭い溝加工
フラットボトムとRボトムの深い溝加工用インサートだけでなく、浅い溝加工に対しても、KNSは両面インサート(2枚の切れ刃)を持つ非常にコスト効率が高いソリューションを提供します。

最適な工具
KNSには、インサートを確実に保持するためのダブルV設計が採用されています。径方向と軸方向の位置決めを組み合わせることにより、工具寿命だけでなく、部品の精度も向上します。インサートは溝幅1.6 mmから6.4 mm(0.063インチから0.250インチ)に対応します。平坦な切れ刃またはフルR加工を施した切れ刃を持つ片面インサートまたは両面インサートをご用意しています。カッター径範囲は63 mmから250 mm(2.5インチから10インチ)で、本体サイズに応じてアーバーまたはシェル取り付け(または両方)が可能です。
                     ストレートで狭い溝加工
KNSはインサートを正確に配置する、取り扱いが容易で確実なダブルV設計を特長としています。他の種類の溝加工および溝入れカッターのようにインサートが動くことはありません。工具寿命だけでなく、部品品質の向上も実現します。

「この新たな設計に非常に期待しています」と彼は言います。「競合他社のソリューションに比べてより頑丈で正確であると同時に、工具コストの削減も可能です。お客様は浅い溝入れアプリケーションに両面KNSインサートの両側を使用し、さらに深さを求める場合には片面インサートに交換することができます。間違いなく大きな価値を提供します。」

本当の勝者
これらの特長により、ケナメタルはすでに狭小溝加工市場で他社に大きくリードしていますが、そのメリットはこれにとどまりません。超硬材種もあります。スローアウェイミーリング担当グローバル製品シニアマネージャーのTim Marshallは、ケナメタルは最近、材種技術において大きな進歩を成し遂げ、これらの進歩を利用したものがKNSであると述べています。

「KNSプログラムにより、ケナメタルは3種類のインサート材種を提供します」と彼は言います。「KCU25とKCPM40は、高い切削速度と送り量でも、鋼、ステンレス鋼、耐熱合金で優れた切れ刃の安定性と磨耗特性を発揮する多層PVD材種です。一方、KCPK30は、鋼と鋳鉄の粗加工ミーリングや一般加工に最適なCVDコーティング材種です。」

優れた超硬材は重要ですが、インサート形状も同じく重要です。ポジのすくい形状と特殊な刃先処理により、KNSインサートはほとんどの溝加工アプリケーションで必要とされる切れ刃の靱性を損なうことなく快削動作を実現します。さらに、SGPブレーカー形状により、細い切り屑が排出される被削材でも、切り屑を細かく簡単に排出可能なCや9の形状にカールさせ、切り屑排出を向上させます。これにより、シムの在庫や手作りの切り屑フックを工具箱から出して使用する必要はありません。

Easy-Xアセンブリ
また、KNSの使用は非常に簡単です。革新的な対称Easy-X レンチ設計により、切り屑受けに落ちたねじやインサートを探す必要はありません。ウェッジやクランプの位置を間違えることもありません。レンチをカッター本体に入れてねじるだけで狭い場所でもインサートを容易に交換できます。各カッター本体とレンチもわかりやすくマーキングされ、間違った工具を使用してカッター本体を損傷することもありません。

最後に、一体型ハブ設計について説明します。この設計によりドライブリングとワッシャーは不要になり、システムの再現性と精度に大きく貢献します。また、ギャングミーリングカッターとして使用する場合、ハブのデュアルキー溝によりカッターを交互に配置でき、これにより切削抵抗を低減し、滑らかな切削動作を実現します。

当社はこれが狭小溝加工に使用できる最適なソリューションであると自負しています。
                                             ストレートで狭い溝加工
KNSシステムのデュアルキー溝により、ギャングミーリングカッターとして使用する場合、交互に切り込むことができ、これにより切削抵抗を低減します。一体型ハブは他社システムよりも正確で頑丈です。

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)