www.engineering-japan.com

5Gカバレッジ拡張機能に向けたプロトコル適合性試験の検証

アンリツ株式会社とMediaTekは、電波伝搬条件が厳しい環境下における通信品質向上を目的とした3GPP規格準拠の試験項目を共同で検証した。

  www.anritsu.com
5Gカバレッジ拡張機能に向けたプロトコル適合性試験の検証

アンリツ株式会社とMediaTekは、3GPP Release 17で規定された5G NRカバレッジ拡張機能に関するプロトコルコンフォーマンステストの検証を共同で実施した。本取り組みは、屋内環境やセルエッジなど電波品質の確保が困難な領域における通信安定性の向上を目的とする。

技術的課題と協力の背景
5G通信網の普及に伴い、遮蔽物の多い屋内や基地局から離れたエリアにおける接続維持が技術的課題となっている。これらの課題に対応するため、3GPP Release 17では送信電力の増強や基地局設備の追加を行わずに通信可能範囲を拡大するカバレッジ拡張仕様が策定された。仕様の実装と商用化には、通信チップセットと測定機器間における厳密な相互接続性と適合性の検証が不可欠であり、両社の協業により評価環境の構築が行われた。

技術仕様と各社の役割
本検証では、MediaTekが開発したM60搭載端末と、アンリツの5G NRモバイルデバイステストプラットフォームME7834NRを使用した。

検証対象となった技術要素は以下の通りである。
  • Msg3 Repetition:ランダムアクセス手順におけるメッセージ3の繰り返し送信による接続確立の安定化
  • Enhanced PUSCH Repetition Type A:上りリンク共有チャネルの繰り返し送信機能の拡張
  • Transport Block Processing over Multiple Slots(TBoMS):複数スロットにまたがるトランスポートブロック処理による誤り耐性の向上
アンリツはテストプラットフォーム側で3GPP準拠のテストシーケンスを提供し、MediaTekは端末側の実装および信号応答の評価を担当した。

適用分野と期待される効果
本機能の適用により、追加インフラ投資を伴わずにカバレッジ領域の拡張が可能となる。これにより、産業用IoTデバイスの屋内配置や遠隔監視システムにおける接続安定性の向上が見込まれる。両社はプロトコル適合性試験の検証を通じて、3GPP Release 17機能の実装を支援する。

編集:Evgeny Churilov、Induportals Media - AIによる適応

www.anritsu.com

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)