www.engineering-japan.com
13
'26
Written on Modified on
自動車製造における高可搬協働ロボットの統合
株式会社安川電機は、35 kgの可搬質量と2030 mmの最大リーチを両立し、自動化のスループットを向上させる「MOTOMAN-HC35」を投入し、産業アプリケーションの拡充を図ります。
www.yaskawa.eu.com

MOTOMAN-HC35は、人間と機械が共存するワークスペースにおいて、重量物のハンドリングや高トルク締付作業の自動化を実現するために設計された高可搬協働ロボットです。従来機種であるHC20DTPと比較して可搬質量を75%向上させた本システムは、労働力不足が深刻化する物流分野や、柔軟性と高密度なフロアレイアウトが求められる自動車データエコシステム(automotive data ecosystem)におけるニーズに対応します。
キネマティクスの強化と負荷仕様
MOTOMAN-HC20DTPからMOTOMAN-HC35への移行は、より大規模な自動化への技術的転換を反映しています。HC35は、従来モデルの1900 mm・20 kgという制限を超え、最大リーチ2030 mm、可搬質量35 kgを実現しました。この性能向上により、パレタイジングにおける積付け高さの確保や、複数ワークの一括搬送が可能となります。さらに、手首の許容モーメントを拡大したことで、全動作領域において200 Nm以上の高トルクネジ締め作業を維持しつつ、多様なアプリケーションに対応します。
衝突検知と安全機構
人協働作業における安全規格を遵守しながら高い作業速度を維持するため、MOTOMAN-HC35には新開発のトルクセンサが採用されています。このセンサは衝突時のロボットの反応速度を向上させ、衝撃力を低く抑えることで、協働サイクル中の速度制限をより高く設定することを可能にします。このメカニズムにより、ISO規格の安全要件を損なうことなく、デジタルサプライチェーン(digital supply chain)の効率性が確保されます。また、同センサの統合により、手動でロボットに位置を教示するハンドガイド操作においても、よりスムーズで直感的な操作感を実現しています。
設置効率と統合設計
ハードウェア構造においては、過密化する製造現場に適応するため、省スペース化に重点が置かれています。可搬質量が増加したにもかかわらず、ベース部分のフットプリントはHC20DTPの$phi$ 380 mmから$phi$ 270 mmへと縮小されました。アームはスリムなデザインを採用しており、周辺機器との干渉を最小限に抑え、狭小な作業空間へのアクセスを可能にしています。
エンドエフェクタ(EOAT)の統合を簡素化するため、ロボット本体にはアプリケーション用ケーブルが内蔵されています。これには、手首まで配線された標準のCat6Aイーサネットケーブルが含まれます。配線を内蔵化することで、ロボットの動的な動作において故障の原因となりやすいケーブルの引掛かりや摩耗を防止し、自動化セルの平均故障間隔(MTBF)の向上に寄与します。
業界内の競合比較
世界の協働ロボット市場において、MOTOMAN-HC35はFanuc CR-35iBやUniversal Robots UR30といった高可搬コボットと競合します。これらのシステムも同様の可搬重量を提供していますが、HC35は2030 mmのリーチ性能と、最新の産業用センサやビジョンシステムの大容量データ通信に対応するCat6Aケーブルの標準内蔵によって差別化を図っています。主な用途は、重量物のパレタイジング、高トルク締付、および作業員との空間共有が必要なマシンテンディングなどが想定されています。
Evgeny Churilovによって編集された、Induportalsメディア-AIによって適応されました。
www.yaskawa.co.jp

