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鉄道車両向け空気質制御技術を実装
JR東日本テクノロジー株式会社とパナソニック株式会社が共同開発したナノイーX発生装置が、相模鉄道株式会社の新型車両13000系に採用された。
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JR東日本テクノロジーとパナソニックは、鉄道車両向けに最適化したナノイーX発生装置を開発した。本装置は、2026年3月30日より運行を開始した相模鉄道の新型車両13000系に搭載され、車内空気環境の改善を目的として導入されている。
鉄道車両特有の空気環境課題
鉄道車両内は、ドア開閉や乗降に伴う空気の流入出が頻繁に発生するほか、細長い空間構造を持つ。このため、空気質制御技術においては、車内全体へ均一に作用させることが課題となる。
また、乗客密度の変動や外気の影響を受けやすく、脱臭やアレル物質抑制などの効果を安定的に維持するためには、空間全体での分布制御が重要となる。
ナノイーXの技術概要
パナソニックが開発したナノイーは、水分に高電圧を印加して生成されるナノサイズのイオン粒子であり、OHラジカルを含む点が特徴である。これらの活性種は、臭気成分や菌、花粉などに作用する。
ナノイーXでは、このOHラジカルの生成量を従来比で約10倍に増加させており、空気質改善機能の強化が図られている。
車両向け最適化設計
今回の装置では、パナソニックのナノイーXデバイスに対し、JR東日本テクノロジーが鉄道用途に適した制御電源装置を組み込み、製品化している。
これにより、車両内の空間特性に合わせたイオン拡散制御が可能となり、空気質改善効果の均一化が図られている。
導入実績と展開
相模鉄道では、従来よりナノイー発生装置を20000系および12000系車両に導入しており、今回の13000系では機能強化版であるナノイーXが初めて採用された。
本導入は、既存システムの運用実績を踏まえた段階的な技術更新の一例と位置付けられる。
鉄道空調技術への示唆
鉄道車両における空気質制御は、換気、空調、除菌・脱臭機能の統合的な設計が求められる分野である。今回のナノイーXの適用は、従来の空調制御に加えて、化学的アプローチによる空気質改善を組み合わせた事例といえる。
今後は、センサー連動によるリアルタイム制御や、省エネルギー性との両立などがさらなる技術課題となる可能性がある。
Induportals編集者ロミラ・ディシルバにより編集、AIの支援を受けています。
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