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風力発電所向け統合制御および蓄電システム

横河電機とコスモエコパワーが、北海道の94.6MW風力発電所における系統対応型制御と蓄電システム導入で協力.

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風力発電所向け統合制御および蓄電システム

横河電機株式会社とコスモエコパワー株式会社は、北海道で計画されている島牧–黒松内風力発電所向けに、統合制御システムとエネルギー貯蔵システムを導入するプロジェクトで協力している。本プロジェクトでは、集中型の発電所コントローラーと大規模蓄電システムを組み合わせ、電力系統の安定化と再生可能エネルギーの効率的な統合を実現する。

協力の背景
コスモエコパワーは北海道で島牧–黒松内風力発電所の建設を進めている。同地域では再生可能エネルギーの導入拡大により、電力系統の周波数維持や運用安定性の確保が課題となっている。

本プロジェクトは94.6MWの発電容量を持つ計画で、2029年の運転開始が予定されている。

北海道では、風力などの変動型電源による出力変動に対応するため、電力系統への接続要件が厳格化されている。そのため、新規風力発電所には高度な制御システムや蓄電設備を導入し、出力変動の吸収や周波数安定化を図ることが求められている。

これらの要件に対応するため、コスモエコパワーは横河電機の子会社である横河ソリューションサービス株式会社に、再生可能エネルギー向けの統合制御および蓄電システムの提供を依頼した。

技術ソリューションと役割分担
本システムの中核となるのは、横河電機グループ企業で再生可能エネルギーの資産パフォーマンス管理および系統制御ソリューションを提供するBaxEnergyの**パワープラントコントローラー(PPC)**である。

PPCは風力発電所全体の監視・制御を担う上位制御システムとして機能する。風力タービン、系統接続設備、蓄電システムからの運用データを統合し、発電出力の調整やランプレート制御、電力系統の要求への適合を実現する。

また、短期的な電力バランス調整のために、横河ソリューションサービスはTesla Megapackを蓄電システム(BESS)として採用した。Megapackは、風力発電量が多い際に余剰電力を蓄え、発電量が低下した際に電力を供給することで、発電出力の安定化を支援する。

本協力体制では次の役割分担が行われる。
  • コスモエコパワー:風力発電所の開発および運用
  • 横河ソリューションサービス:システム統合および発電所制御プラットフォームの導入
  • BaxEnergy:監視・制御を行うPPCソフトウェアの提供
  • Tesla:バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)のハードウェア供給
導入とシステム統合
統合システムは風力発電所の運用インフラの一部として導入され、風力タービン制御システムや送電網接続設備と連携する。

運転時には、PPCがリアルタイムの発電データと系統要件に基づいて、タービン出力および蓄電池の充放電を調整する。この仕組みにより、短期的な出力変動を吸収し、地域送電事業者が求める安定した電力供給を実現する。

応用分野と運用効果
本プロジェクトは大規模再生可能エネルギー発電におけるデジタル制御と蓄電技術の統合事例である。

集中型発電所制御と蓄電システムを組み合わせることで、風力発電所は厳格な系統接続要件を満たしながら効率的な発電運用を行うことが可能になる。このようなシステム構成は、変動型再生可能エネルギーの導入拡大に対応するデジタルエネルギーインフラにおいて重要な役割を果たしている。

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