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アンリツとVTT社によるDバンド無線通信の実証、20Gbps超高速伝送を実現
アンリツの高精度試験装置とVTT社のビームステアリングアンテナを組み合わせ、6Gを担うDバンド(110-170 GHz)で最大20Gbpsの安定した伝送を1~7mの距離で実証しました。
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次世代無線通信技術の研究開発が加速する中、エンジニアは複雑な変調信号を高精度に生成・分析するニーズに直面しています。アンリツ株式会社は、この課題に対応するため、シグナルアナライザMS2850Aとベクトル信号発生器MG3710Eを統合した先進的な計測ソリューションを発表しました。本ソリューションは、従来の個別機器による計測体系を刷新し、競合他社を凌駕する測定精度と効率性を提供します。
競合との差別化:統合アーキテクチャによる「単一参照源」の実現
多くの従来型計測システムでは、信号発生器とアナライザはそれぞれ独立した内部基準(リファレンス)クロックを有しています。この非同期性は、測定誤差の要因となり、特に位相ノイズやエラー・ベクトル振幅(EVM)といった高精度が要求される評価において重大な課題でした。アンリツの新ソリューションの核心は、MG3710EとMS2850Aを単一の10 MHzリファレンスクロックで同期させる「シングル・リファレンス・アーキテクチャ」にあります。この独自の設計により、システム全体の位相同期が飛躍的に向上し、競合製品では達成が困難なレベルでの超低ノイズ評価を可能にします。
技術的優位性:6G/Beyond 5Gの高度な波形評価に対応
本統合システムは、6GやBeyond 5Gの候補技術であるサブTHz帯通信、超広帯域(Ultra-Wideband)信号、高度なMIMOの研究開発に不可欠な性能を備えています。シグナルアナライザMS2850Aは9 kHzから220 GHzという広大な周波数範囲をカバーし、ベクトル信号発生器MG3710Eは高い出力と優れたスプリアス特性を実現しています。両機器を最適化して連携させることで、複雑な変調信号のエンドツーエンドの伝送特性を、極めて高い信頼性で評価できます。これは、単一ベンダーで完結する最適化されたソリューションである点で、他社機器を組み合わせる従来手法に対する明確な優位性です。
実用的価値:研究開発の効率化と信頼性向上
このソリューションは、ユーザーに対し、セットアップの簡素化と測定時間の短縮という直接的なメリットをもたらします。複数機器の同期に伴う複雑な調整作業が不要となり、研究者は本来の評価作業に集中できます。さらに、測定結果の再現性と信頼性が高まるため、開発サイクルの早期段階から正確なデータに基づいた設計判断が可能となります。無線通信機器や半導体の開発において、時間とコストを節約し、製品化を加速する強力な基盤を提供します。
まとめ
アンリツが提供するMS2850AとMG3710Eによる統合計測ソリューションは、次世代通信技術の開発において必要とされる超高性能評価の新たな標準を提示しています。単一リファレンス・アーキテクチャによる比類ない測定精度、広範な周波数カバレッジ、そしてシステム全体の最適化により、競合環境をリードするソリューションとして、6G/Beyond 5Gの実現に向けた研究開発を確実に支えます。
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