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インフィニオンとソーラーエッジ、AIデータセンター向け高効率電力インフラを共同開発

インフィニオンとソーラーエッジは協業し、AIデータセンター向け 次世代 高効率SST技術を開発、中電圧から直流への 高効率変換 でサイズ 重量 CO2排出量削減に貢献します。

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インフィニオンとソーラーエッジ、AIデータセンター向け高効率電力インフラを共同開発

パワーシステム向け半導体ソリューションの世界的リーダーであるインフィニオン テクノロジーズ と、スマートエネルギー分野の世界的リーダーであるSolarEdge Technologies, Inc. 以下ソーラーエッジ) は、次世代AIおよびハイパースケールデータセンター向けにソーラーエッジのソリッドステートトランスフォーマー (SST、半導体変圧器) プラットフォームを開発するために協業することを発表しました。本協業では、モジュラー型の2~5メガワット(MW) のSSTビルディングブロックの共同設計、最適化、検証に焦点を当てます。インフィニオンの先進的な炭化ケイ素 (SiC) スイッチング技術と、ソーラーエッジの実績ある電力変換および制御トポロジーを組み合わせることで、99 %を超える効率を実現し、高効率な直流 (DC) ベースのデータセンター インフラストラクチャへの世界的な移行を支援します。

SSTは、将来の高効率な800 V直流 (DC) AIデータセンター電力アーキテクチャにおいて、重要な役割を果たすことが期待されています。この技術はエンドツーエンドの効率化を実現し、公共送電網とデータセンター配電をつなぐ際に、重量とサイズの著しい低減、CO₂排出量の削減、配電の迅速な展開など、数多くの重要な利点をもたらします。共同開発中のSSTは、中電圧 (13.8~34.5 kV) から800~1500 V DCへの直接変換を可能にします。

インフィニオンの最高マーケティング責任者であるアンドレアス ウルシッツ (Andreas Urschitz) は「このような協業は、次世代の800 V DCデータセンター電力アーキテクチャを実現し、脱炭素化をさらに推進する上で極めて重要です。インフィニオンの高性能なSiC技術により、ソーラーエッジの電力管理およびシステム最適化における実績ある能力が強化され、AIデータセンターが求める効率的でスケーラブルかつ信頼性の高いインフラの強力な基盤が構築されます」と述べています。

ソーラーエッジCEOのシュキ ニール (Shuki Nir) は「AI革命は電力インフラを再定義しています。データセンター業界が、より高い効率と信頼性をもたらすソリューションを備えることが不可欠です。直流アーキテクチャにおける深い専門知識により、ソーラーエッジはこの変革を牽引する独自の立場にあります。インフィニオンとの協業により、世界水準の半導体イノベーションが、AI時代に向けた、よりスマートで高効率なエネルギーシステムの構築に向けた当社の取り組みを後押しします」と述べています。

AIインフラが世界的な電力需要の未曾有の急増を牽引する中、データセンター事業者は、より効率的で信頼性が高く、持続可能な電力供給のための新たな方法を模索しています。直流結合アーキテクチャと高効率パワーエレクトロニクス分野において15年以上にわたってリーダーシップを築いてきた実績を基盤に、今回の開発はソーラーエッジがグリッドからコンピューティング ラックまでの電力分配を最適化するソリューションによって、データセンター市場に展開することを可能とします。この最適化は電力の効率的な変換に依存しており、インフィニオンの半導体ソリューションがこの課題に取り組むことで、グリッドからコア (GPU) までの効率的な電力変換を実現します。インフィニオンは、シリコン (Si)、SiC、窒化ガリウム(GaN) といったあらゆる関連半導体材料を活用した、信頼性が高くスケーラブルな電力システムの提供に注力し、AIデータセンター エコシステムにおける環境負荷の低減と運用コストの削減に貢献します。

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