OGP、記念すべき80周年の節目を迎える―寸法計測技術の最前線を走り続けて

80年にわたる歴史のなかでOGPが新たに取り入れて提供してきた技術が、産業分野の品質管理のあり方を変革に導きました。1950年代に世界初の電子式エッジ検出システムを導入してから、最新のSmartScope Mシリーズの発売にいたるまで、OGPは精密測定分野における技術革新とその卓越性に常に全力を傾け続けています。

OGPの3代目の社長であり最高経営責任者でもあるKeith E. Polidorは次のように説明しています。「当社は、寸法計測分野におけるリーダーとして、その長年にわたる実績に極めて高い誇りを持っています。当社の変わらぬ使命は、世界中で求められる精密測定のニーズに対して革新的な光学式マルチセンサ・ソリューションを提供することであり、お客様が抱える難しい寸法測定の課題を解決するためのファーストチョイスであり続けることです。その実現のために、従業員の献身とパートナー企業のご支援に支えられながら、最先端の革新的技術と他社にはないサービスを提供するという確固たる姿勢を堅持しています」。

長きにわたる技術革新の歩み
OGPは、これまでに90件以上の特許を取得するという実り豊かな技術革新の歴史を積み重ねてきました。戦後の1945年の創業は、光学式コンパレータの製造というささやかな事業からでした。そして1956年にはProjectronとして、電気光学式画像センシングシステムの先駆けとなった光学式コンパレータの自動エッジ検出機能を開発しました。またOGPは、真に革新的なコンピュータ制御による自動リアルタイム画像測定システムVidicom Qualifierを1980に初めて市場に投入します。これに続く革新的なIQ-2000システムでは、リアルタイム画像測定とレーザーおよびタッチプローブ・センサを組み合わせた先駆的なマルチセンサ測定を実現しました。1990年代には、それがSmartScope発売と完全自動のマルチセンサ三次元測定へと結実しました。その後もハードウェアとソフトウェア両面の技術的飛躍によって、SmartScopeは品質管理や検査業界における精密測定機の代名詞となり、世界中の数千社もの主要メーカーの皆様に信頼いただいています。システムの進化は今も続いています。このSmartScopeの次世代進化形であるSmartScope Mシリーズでは、特許技術のIntelliCentric-M光学システムを採用し、比類のない精度と再現性を達成しました。



SmartScope Mシリーズの各システム―マルチセンサ三次元測定における次世代進化形にして世界的スタンダード。

産業への貢献
OGPのシステムは、パソコンやスマートフォン、デジタルビデオカメラ、電気自動車などはもとより、民間の宇宙飛行から近年の核融合エネルギー分野の画期的な進展にいたるまで、様々な産業の成果を支える部品の品質を保証するうえで極めて重要な役割を果たしてきました。また世界中で生産される消費者製品にも、OGPのシステムで測定した部品が使われています。OGPは、光学技術の革新をリードしていく寸法計測分野の先駆者であると自負しています。

さらに先を見据えて
OGPは今年2025年を、光学式測定分野で業界の最高峰として国際的な評価を獲得するにいたった歩みを今いちど振り返る年と位置付けています。そのOGPの歩みにおける重要なマイルストーンの一つが、光学系や機械の設計からソフトウェア設計、製造、アプリケーション・エンジニアリングまで、多岐にわたる業務の垂直統合に重点を置いたことであり、今後もこの姿勢は変えません。OGPの従業員は日々、革新とその実践を重ねながら、最も大きな挑戦に臨むお客様が求めている難しい測定課題に対して実用的なソリューションを生み出しています。OGPが記念すべき創業80周年を迎えられたのも、こうした革新を続けてきたからにほかなりません。OGPの社長R. Stephen Flynnは次のように述べています。「世界中の数千社ものメーカーがOGPのシステムを活用して、それぞれの品質管理プログラムの信頼性の確立をはかっており、OGPはそれをご支援してきました。グローバル企業である当社は、いくつかの国には子会社を構えるほか、販売パートナーを通じて世界中の工業地域をカバーし、増えゆくお客様皆様に現地でのサポートを提供しています。創業80周年の記念式典では、80年にわたる当社の発展の重要な基盤となった販売パートナーや従業員の皆様を称え、その貢献に感謝申し上げました」。