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最高に平滑な超薄型鋼板の生産を支える

RedexのUMS平坦度制御システムは世界中の工場に設置されていますが、その100号機にあたるシステムがArinox社の工場で最高品質の薄型および超薄型の精密圧延鋼板を製造するのに使われています。

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最高に平滑な超薄型鋼板の生産を支える
 Arvedi Group 社の一員であるArinox社は、鉄鋼業界のベンチマークに位置付けられる企業です。同社は現在、精密圧延によるステンレス鋼を製造するイタリアで唯一のメーカーであり、国際的にも最大規模を誇る企業の一つとなっています。そのジェノヴァ県にあるセストリ・レヴァンテ工場では、最大幅1570 mm・最小厚さ0.050 mmという薄型から超薄型の精密圧延鋼板を生産しています。 

セストリ・レヴァンテ工場は年間生産量6.5万トンを超える能力と最新鋭の設備を備えた生産拠点であり、自動車や精密機械、プラント設備などの部品のほか、バイオメディカルやエレクトロニクスといった分野に向けて、ステンレスやニッケル合金、チタン製の精密圧延帯鋼板を製造しています。

なかでもステンレス鋼の精密鋼板部門は、製品に盛り込まれる技術の高さから特に重要であり、その生産工程には技術的に卓越した専門知識と最新の機械設備が必要とされます。そこでArinox社では、平坦化プロセスならRedexといったように戦略的サプライヤと常に積極的に連携しながら、市場で差別化をはかれる革新的なソリューションを開発し、最高の品質と精度を備えた製品を提供しています。


最高に平滑な超薄型鋼板の生産を支える

品質として完全な平坦度を保証
高品質な圧延製品として提供するには、そのもととなる鋼板を可能な限り平坦に仕上げることが必須です。鋼板が平らであればあるほど、後のスリット加工における変形を防ぐことができ、その加工性も向上するからです。したがって、圧延工程の下流で平坦化処理と焼鈍を行って機械的特性を改善し、精密なスリット加工に適したもの仕上げます。特にArinox社のセストリ・レヴァンテ工場では、従来からずっとRedexのソリューションを活用してテンション・レベリングによる優れた平坦化プロセスを実現してきました。

Arinox社の技術部長Mauro Moretti氏は次のように述べています。「最初のナローテーブルの圧延ラインを設置して以来、当社では後にRedexと合併することになるUngerer社のテンション・レベリング技術を採用してきました。この最初の結果が大変優れていたことから、その後は1260 mm幅の圧延機、さらに最近では1575 mm幅の圧延機に投資する際にもRedexの平坦化ソリューションを選びました。Redexとは非常に素晴らしい協力関係が続いており、その専門技術と有用性を高く評価しています」。


最高に平滑な超薄型鋼板の生産を支える

圧延鋼板に対するテンション・レベリング工程の主な目的は、外部から引張り荷重を加えた状態のもとで、材料を曲げて所定の小さな変形を与え、その形状を修正することです。この処理によって、金属組織における短い結晶粒が長いものと等しくなり、平坦な鋼板になるうえ内部応力も緩和されます。

100台目のUMS平坦度制御システム
テンション・レベリング・システムで要求精度を保証するうえでは、平坦度の測定制御システムが非常に重要な役割を果たします。

RedexのUMS(Unflatness Measurement System:非平坦度測定システム)は、現在さらに高度になったUMP PRO(Proactive)モデルへと進化しており、その精度と有効性で世界的に知られるソリューションとなっています。実際、Arinox社にも準備を重ねたうえで同システムの100号機が設置され、顧客が求める非常に厳しい公差の平坦度を維持するのに貢献するなど、世界中で大きな成功を収めています。


最高に平滑な超薄型鋼板の生産を支える

Arinox社のMoretti氏は次のように説明しています。「UMS PROシステムでは、ピエゾ素子をセンサとして用いたインテリジェント・ローラにより、レベリングボックス内の曲げ位置と引張り荷重をリアルタイムに補正できます。オペレータが手動で操作する必要がないため、非常に均一な製品品質が保証されます」。

それでもなお、Arinox社は親会社であるArvedi Group社の伝統に従って、革新的なソリューションの研究と実証実験を続けています。たとえば最近では、新タイプのブライドル・ローラーをRedexと共同でテストしました。この結果から、特に自動車部門やバネの製造によく使用される未焼鈍の圧延ステンレス鋼などの原材料の加工において、その平坦化プロセスをさらに改善するのに適していることが証明できました。

「完璧な機械というものはありません。そのため、どのように使い、どのように改善していくかを常に考えていかなければなりません。当社はRedexという、そうした継続的な改善の道を一緒に追求できるパートナーに出会うことができました」と、Arinox社のMoretti氏は話してくださいました。

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