リテルヒューズ、高エネルギー過渡保護向け 600W TVSダイオード「SZSMF6Lシリーズ」を発表
コンパクトなSOD-123FLパッケージでEVや次世代車載電子機器に堅牢な保護を実現。
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持続可能な社会と安全な暮らしを支える工業技術を提供するグローバル企業リテルヒューズ・インクの日本法人Littelfuseジャパン合同会社(本社:東京都港区)は、一方向および双方向 TVSダイオード「SZSMF6L シリーズ」を10月上旬に発売します。高エネルギー過渡に対して堅牢な保護を実現し、コンパクトなSOD-123FLパッケージに収めた本シリーズは、スペース制約がますます厳しくなる自動車および電気自動車(EV)設計に最適なソリューションです。
2023年に導入された400 W SZSMF4Lシリーズの成功を受けて、「SZSMF6Lシリーズ」は、同じコンパクトなサイズを維持しながら、ピーク電力処理能力を50%向上させています。このシリーズは、サージ保護性能とクランプ性能が強化されており、スイッチングイベント、ロードダンプ、静電気放電(ESD)などによる電圧スパイクにさらされる重要な自動車システムを保護します。
SZSMF6Lシリーズは、基盤スペースを犠牲にすることなく、より高度な過渡保護を必要とするEVおよび自動車システム設計者の進化するニーズに対応しています。ゾーンアーキテクチャへの移行や小型化の継続的な推進に伴い、この600Wソリューションは、高ストレス環境においてSZSMF4Lシリーズよりも堅牢で熱的信頼性の高い代替手段をエンジニアに提供します。SZSMF6L TVSダイオードは、次世代車両の高まる電力需要に対応する、より効率的かつコンパクトで堅牢な設計を可能にします。その性能とサイズ互換性により、電力処理能力の向上が求められる場面でもSZSMF4Lシリーズからシームレスにアップグレードできます。
■特長
- 600 Wのピークパルス電力(10/1000 us):小型SOD-123FLパッケージで実現
- 作動ピーク逆電圧範囲:単方向5~75 V、双方向10~75 V
- 1 ns未満の高速応答:過渡イベントの脅威期間を最小化
- 平面チップ設計:リーク電流を小さく抑え、一貫性のあるクランプ性能を確保
- 高い動作温度:最大175 °Cで過酷な自動車環境に対応
- AEC-Q101認定およびPPAP対応:車載グレードの変更管理をサポート
- 16 kV超のESD定格(HBMクラス3):破損しやすいインターフェイスおよびセンサーの保護を実現
■アプリケーションと用途
- EVパワートレインおよびインバータ
- バッテリー管理システム (BMS)
- オンボード充電(OBC)
- 配電ユニット(PDU)
- ボディコントロールモジュール
- ドメインおよびゾーンコントローラー
- 自動車照明システム
■仕様
- スタンドオフ電圧(VR)(Vstandoff):5~75
- ワット数(W):600
- ピークパルス電流(Ipp)10x1000μs(A):4.9~121
- 最小ブレイクダウン電圧(VBR@IT)(V):6.4~83.3
- 最大ブレイクダウン電圧(VBR@IT)(V):7~92.1
- 最大クランピング電圧(VC)(V):9.2~121
- テスト電流(IT)(mA):1,10
- 最大動作温度(℃):175
- パッケージ:SOD-123FL
■入手方法
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