Microchip社、宇宙向け耐放射線15W DC-DC電源を発表
民生品ベースでMIL-STD-461準拠、SA15-28とSF100-28が小型衛星や宇宙機器の開発を支援。
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宇宙グレードの部品は従来型の宇宙アプリケーションでミッションを成功させるために長く必要とされてきました。宇宙関連で60年以上の実績を持ち、宇宙製品ポートフォリオを拡充し続けているMicrochip Technology Incorporatedは本日、MIL-STD-461仕様に適合するように設計された民生品のSA15-28耐放射線強化DC-DC 15W電源コンバータとコンパニオンSF100-28 EMIフィルタを発表しました。この宇宙グレードのパワーデバイスは、非ハイブリッド型の標準絶縁型DC-DC電源コンバータで、過酷な環境において28Vの衛星バス電圧で動作するEMI(電磁干渉)フィルタと連携して動作します。
SA15-28は5Vトリプル出力を備えており、POL (Point Of Load)コンバータおよび低ドロップアウト リニア レギュレータと共に使う事ができるため、FPGAとMPU(マイクロプロセッサ)への電力供給に最適です。SA15-28は重量60グラム、体積約1.68立方インチと小型で、デバイスのSWaP(サイズ、重量、消費電力)が最適化されています。また、お客様からのご要望に応じて出力電圧の組み合わせをカスタマイズできます。
Microchip社の高信頼性およびRF事業部門副社長のLeon Grossは次のように述べています。「新しいSA15-28電源コンバータとSF100-28 EMIフィルタが追加された弊社の宇宙グレード製品ポートフォリオにより、お客様はアプリケーション要件に合わせて宇宙向け電源システムをカスタマイズ/拡張できるようになります。特別に設計されたこの非ハイブリッド型またはディスクリート部品ベースの構成は、柔軟性をもたらし迅速な開発を実現します」
SF100-28 EMIノイズ抑制フィルタは、合計出力100Wまでで多数の電源コンバータと組み合わせて使う事ができます。宇宙アプリケーションでの柔軟性を高めるため、SA15-28とSF100-28は、Microchip社の既存のSA50電源コンバータ シリーズおよびSF200フィルタとの完全な互換性があります。
過酷な環境で動作する電源管理ソリューションには高い信頼性と性能が欠かせません。SA15-28 DC-DC電源コンバータは-55~+125 °Cの広い温度範囲全体で動作するように設計されており、最大100 kradのTID(吸収線量)に対応する耐放射線性を備えています。
Microchip社が提供する実証済みの民生品デバイスを使う事で、お客様は自信を持って設計を拡張し、製造遅延を減らす事ができます。このスケーラブルなアプローチでは、COTS (市販民生品)から宇宙用認定済みレベルへのアップグレードや、RHBD(耐放射線強化設計)からセラミックまたはプラスチックのSub-QMLパッケージ オプションへのアップグレードが可能です。Microchip社のスケーラブルな宇宙ソリューションの詳細はウェブページを参照してください。
開発ツール
SA15-28 DC-DC電源コンバータは、ワーストケース解析、電気的ストレス解析、信頼性解析を含む包括的な解析/テストレポートによってサポートされています。
価格と在庫/供給状況
SA15-28 DC-DC電源コンバータとSF100-28外付けEMIフィルタは本日より受注を開始いたします。詳細とご購入はMicrochip社の正規代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社のオンラインストアのウェブサイトをご覧ください。
リソース
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