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Crestchic

クレストシックが、エンジンのトップメーカーに最適なロードバンク・ソリューションを提供

クレストシック(Crestchic)は、ロードバンク(発電機負荷試験装置)の専門メーカーです。またロードバンクのレンタル・サービスも行っています。今回、エンジンおよびエンジン部品のトップメーカーであるMAN Diesel & Turbo社との技術的な協力で成功を収めました。

クレストシックが、エンジンのトップメーカーに最適なロードバンク・ソリューションを提供


MAN Diesel & Turbo社のフランス工場が、英国バートン・アポン・トレントを拠点とするクレストシックから導入したのは、4500kWの抵抗ロードバンク2台と積み重ねて設置可能な4500kVAのユニット型降圧トランス2台です。このロードバンクとトランスは、現在、MAN社のサン=ナゼール工場で製造する最大出力6300 kWの船舶用ディーゼルエンジンの試験に利用されています。試験では、エンジンを発電機に接続して、その発電機の出力を調べます。これはエンジンを110%の出力で運転する長期間の試験となります。たとえば1台のエンジンについて、最初60時間の運転をしたのち、発電機をテストベンチに据え、様々な負荷テストを約1か月にわたって連続的に行うのです。

従来、MAN社では大規模な試験を行う際、船舶用ディーゼルエンジンを3000kWの高電圧ロードバンクに直接接続して、テスト・ユニットはレンタルするという方法をとっていましたが、それに比べてこの新しい方法は明確に優れており、ほかにも同社にとって様々な利点があります。たとえば、クレストシックのロードバンクとトランスは、MAN社が必要な時にいつでも利用できます。そのうえ、同社の仕様を満たすのはもちろん、テストベンチで使用するほかのユニットとも互換性をもつように特別な設計を施したシステムとして、タイミングや制御がカスタマイズされています。さらに、MAN社はクレストシックの製品によって、以前の方法では実現できなかった騒音規制にも準拠可能になりました。以前のレンタルコストに比べると大幅な費用の節減にもなっています。

そのほか、クレストシック製品の導入によって、MAN社は抵抗器の漏電や短絡につながりかねない電源供給系をテストベンチから排除することが可能になりました。こうした技術に必要な製品は、フランスの他のロードバンク提供企業からは得られないものでした。もう一つ、クレストシック製品は積み重ねて置ける設計であることから、設置に要する面積を小さくできるのも大きな利点です。

MAN Diesel & Turbo SE社は、ドイツのアウクスブルクに本社に構える、世界有数の大型ディーゼルエンジン、ガスエンジン、タービン機器のメーカーです。同社はドイツやデンマーク、フランス、スイス、チェコ、インド、中国などを中心として世界中に100ヵ所以上の拠点を配し、約15,000名の従業員を擁しています。その製品ラインナップは、船舶用や据置き型の2サイクルおよび4サイクル・エンジンから、ターボチャージャ、スクリュー、ガスおよび蒸気タービン、コンプレッサ、化学反応炉などに及びます。さらに、サービスや提供製品として、船舶用推進システムやエンジンをベースにした発電設備、石油・天然ガスおよび装置産業向けのタービン駆動系といった完備的なソリューションにも数多く応えています。そのお客様は、MAN PrimeServブランドのもと提供されているアフター・サービスを全世界で受けることが可能です。

MAN Diesel & Turbo社のArnaud Guille氏は次のように述べています。「検討を重ねた結果、当社の求める独自の出力試験についての要望をクレストシックに相談しました。クレストシックは、世界的な対応力や特殊アプリケーションにおける極めて豊かな経験をもつ業界リーダーですので、パートナーとしてこれほど頼もしい企業はありません」。

一方、クレストシックの営業推進ディレクターのPaul Brickmanは、「MAN Diesel & Turbo社と仕事ができることは大変光栄です。同社が直面する課題を吟味して、従来の弱点を克服できるような製品を提供してお役に立ちたいと思いました」と話しています。

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