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安全リレーmyPNOZ – 5種類の新モジュールで機能がさらに充実
ピルツのカスタマイズ安全リレーmyPNOZのオンラインツールmyPNOZ Creatorに、4つの入力モジュールと1つの出力モジュールが加わり、。
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カスタマイズ安全リレーmyPNOZの機能が拡充され、オンラインツールmyPNOZ Creatorに、4つの入力モジュールと1つの出力モジュールが加わり、新たに5種のモジュールが利用可能になりました。例えば、すべての入力モジュールとすべての入出力モジュールに、入力機能の状態を上位のコントローラに知らせるための信号出力が搭載されました。これまで以上に多様なアプリケーションシナリオに対応したmyPNOZで、オーダーメイドの安全を実現できます。
入力機能の状態(扉が開いているなど)を送信する信号出力が新たに追加されました。この状態情報は、その他の機能の他、機械全体の入力機能を可視化するなど、さまざまな用途に活用できます。これらの高度な診断機能により、スピーディなトラブルシューティングが可能となり、機械のダウンタイムが短縮されます。
新たな取り組み:アクセスポイントの監視
myPNOZのアプリケーションシナリオが増え、扉や電子感応式保護装置(ESPE)など、機械のさまざまなアクセス箇所で活用できるようになりました。この用途に向けて、安全リレーには新たに2種類の入力モジュールPNOZ yi7 lockとyi8が追加されています。Yi7モジュールでは、一般の安全扉システムにおいて、安全ガードロックやインターロックガードロックの監視・制御も行えるようになりました。また、安全扉が開いている間は、機械が確実に停止するよう制御されます。ピルツの安全ロック装置PSENmlockとPSENslockを組み合わせれば、ガードロック機能を備えた安全扉監視システムが完成します。新しいyi8モジュールは、ピルツの安全スイッチPSENmagなど、ガードに取り付けられた安全センサに加えて、単一チャンネルのESPEセンサの制御・監視にも対応します。ピルツのPSENoptをはじめとする安全ライトバリヤもその対象となります。多彩な機能を備えたyi8があれば、たった1台の入力モジュールで、生産現場の安全をより柔軟に自動化できます。
モジュール数は削減、アプリケーション範囲はさらに拡大
多数の安全入力が必要な大規模アプリケーションを、1台の安全リレーで効率的に構築したいというニーズに応え、myPNOZに新しい入力モジュールが加わりました。入力モジュールyi5は、安全な2チャンネル入力を4点搭載しているため、同じ数の安全機能をより少ないモジュール数で実現できるようになりました。これには、制御盤内のコストとスペースを節約できるという経済的なメリットもあります。結果として、最大30の安全な2チャンネル入力機能をたった1台のmyPNOZシステムで実現できるようになりました。
Group ORによる安全機能の切り替え
複数の安全入力機能を、状況に応じて切り替えて使用したい場合に適しているのが、新たに登場した入力モジュールPNOZ yi6です。「Group OR」安全機能に対応しているため、複数の安全機能を使い分ける必要のあるアプリケーションが可能となります。さまざまなシナリオの安全アプリケーションを、わずか1台のモジュールで実現できます。例えばプレスのアプリケーションでは、オペレーティングモードに応じて異なる入力機能を使い分けなければなりません。プレス機が「自動モード」のときは、安全扉とライトカーテンで安全が確保されますが、「OR Press」安全機能を使用すれば、ユーザは、両手操作押しボタンにより「手動モード」に切り替えることができます。
出力の自由度がアップ
新たに、時間遅延切り替え出力と直接切り替え出力の組み合わせが可能になり、新しい出力モジュールPNOZ yo5がこれに対応しています。4点の出力があり、オンディレー出力またはオフディレー出力2点と直接切り替え出力2点の組み合わせが可能です。この柔軟な構成により、モジュール数を減らし、制御盤内の省スペース化も実現します。機能性を高めながらコストを抑えられる、まさに現場のニーズに応えるモジュールです。
myPNOZ:その全貌
カスタマイズ安全リレーmyPNOZは、選定から注文までをデジタルで完結できる、柔軟かつ汎用性の高いソリューションです。直感的に操作できるオンラインツールmyPNOZ Creatorを使えば、ユーザは「自分仕様」のmyPNOZを自由に設計できます。組み立て、設定、テスト済みの状態でお届けするため、完全にカスタマイズされたシステムをすぐに設置できます。新旧すべてのモジュールは、ヘッドモジュールから電源が供給され、バスコネクタによって接続されます。
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