大幅な進化： Zurich Instrumentsが忠実度の高い量子ビット制御用SHF+製品ラインを発表

Zurich Instrumentsは、高忠実度の量子ビット制御と読み出しのためのSHFSG+ 信号発生器、SHFQC+ 量子ビットコントローラ、SHFQA+ 量子アナライザを発表しました。

出力S/N比の大幅な向上により、熱による量子ビットの励起を低減し、量子ビットのコヒーレンス時間を伸ばし、量子処理装置(QPU)のスケールアップに最適です。スイス製高精度量子ビット制御装置。

量子テクノロジー製品の開発・製造のリーダーである Zurich Instruments社は、より量子演算能力に向けて新たな一歩を踏み出しました。新しいSHF+製品ラインは、高い忠実度の量子ビット制御を可能にし、この性能はすでに主要な量子研究所での良好なテスト結果を得ています。これにより、脆弱な量子状態をより確実に操作できるようになり、より強力なアルゴリズムの実行が可能になります。これは、最終目標である実用的な量子コンピューターの構築に向けた、重要なステップになります。

今年の3月、Zurich Instrumentsは、完全な測定ソフトウェアフレームワークを含んだ超伝導量子ビットの制御と読み出しのための最新システム、SHFSG+ 信号発生器、SHFQC+ 量子ビットコントローラ、SHFQA+ 量子アナライザを発表します。アナログ性能の限界を目指して設計されたSHF+ 製品ラインは、高性能で高忠実度の量子ビット制御を可能にし、より長いコヒーレンス時間の量子ビットの開発とQPUのスケールアップを加速します。

SHFSG+、SHFQC+およびSHFQA+は、SN比（信号対雑音比）を10 dB向上させ、市販されている製品の中で最高レベルを達成しています。このような高いSN比によって、熱による量子ビットの励起が劇的に減少し、量子コンピューティング・アルゴリズムの忠実度を最大限に高めることができます。また、位相ノイズが大幅に改善されたことで、ライフタイムの長い量子ビットの制御における位相誤差を抑制することが可能になります。

Zurich Instrumentsのプリンシパル・プロダクト・マーケティング・マネージャー、Dr. Bruno Küngは、「我々は、多くの主要な量子コンピューティング研究グループと、密接に協力してきました。この装置を使用することにより、ミリ秒単位のライフタイムを持つ量子ビットでも位相誤差の限界を最大10倍まで低減して10-6のレベルにすることを確認しています。」と述べています。

ノイズを最適化した信号チェーンに加え、SHF+製品では、非常に高感度な量子ビットの測定のための、出力をアクティブにミュートする機能も提供しています。

「新しいSHFSG+、SHFQC+、SHFQA+は、量子ビットの品質（ゲート忠実度、ライフタイム、コヒーレンス）を日々大きく向上させてい方々へ最高品質の制御エレクトロニクスを提供するために行われた、世界中のコラボレーション成果です。そして我々はその品質をスイスの十字架で保証します。」Zurich Instrumentsのシニア・プロダクト・マネージャー、Dr. Mark Kasperczykはこのように述べました。

また、「研究機関との強いつながりのおかげで、私たちは科学の最前線に立ち続けることができ、また持続可能な方法で事業を拡大することができました。SHF+ラインを開発してくれた当社の研究開発チームと、検証を実施してくれたチューリッヒ工科大学（ETH Zurich）をはじめとする多くの研究機関に感謝します。これは、数個の量子ビットの高忠実度、長寿命な量子回路の実現、より強力なQPUのためにより大きなチップの作成といった、優れた量子演算能力の向上へのステップとなります。この物語は第二次量子革命ーフォーナインズ(99.99)の忠実度と数百の量子ビットーに向けて進みます。」と、Zurich InstrumentsのCEOのDr. Sadik Hafizovicは締めくくりました。

SHFQC+、SHFSG+、SHFQA+は、3月4日から8日までアメリカ・ミネアポリスで開催される 米国物理学会 (APS)で発表されます。Zurich Instrumentsの量子テクノロジー・チームは、ブース811で皆様と直接お会いできることを楽しみにしています。もしくは、弊社の各国にあるオフィスまでご連絡ください。私たちはあなたの言語で応対しています。

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