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ルネサス、ARMヘリウム技術を搭載したCORTEX-M85プロセッサのAI実装を実証

ルネサスは、Embedded World 2023展示会および会議で、要求の厳しいAIユースケースにおける新しいプロセッサの優れたパフォーマンスを紹介します。

ルネサス、ARMヘリウム技術を搭載したCORTEX-M85プロセッサのAI実装を実証

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、このたび、Arm® Cortex®-M85プロセッサを搭載したマイコンに、人工知能(AI)および機械学習(ML)を実装したデモをembedded world 2023で実施することを発表しました。このデモではAI/MLアプリケーションの性能が、Arm HeliumTMテクノロジを搭載した新しいCortex-M85コアにより、従来のテクノロジに比べてどれだけ向上するのかを紹介します。デモは、3月14日~16日にドイツのニュルンベルクで開催されるembedded world 2023のホール1、スタンド234のルネサスのブースで実施する予定です。

今年、ルネサスは、要求の厳しいAIユースケースで新しいプロセッサの機能を紹介することで、リーダーシップを拡大しています。1つ目のデモでは、ビジョンAIのパイオニアであるPlumerai社と共同開発した人検出アプリケーションを紹介します。このアプリケーションは、さまざまな照明や環境条件が変化する中でカメラフレーム内の人物を識別し、追跡することができます。このアプリケーションで使用されるコンパクトで効率的なTinyMLモデルは、さまざまなIoT機器に実装する際に低コストかつ低消費電力なAIソリューションを実現します。2つ目のデモでは、TensorFlow™ Lite for Microcontrollersとニューラルネットワーク用のフレームワークであるCMSIS-NNを使用して、モータ制御アプリケーションにおける故障予知保全のユースケースを紹介します。

Cortex-M85コアは、セキュアな資産を保護するArm TrustZone®テクノロジをサポートしています。Arm TrustZoneと、ルネサスの暗号エンジン、イミュータブルストレージ、鍵管理、DPA/SPAサイドチャネル攻撃に対する改ざん防止機能を組み合わせることにより、包括的で強固なセキュリティ機能を提供します。また、Armv8.1-Mアーキテクチャは、ソフトウェア攻撃の脅威軽減を強化したポインタ認証および分岐ターゲット識別(PACBTI: Pointer Authentication and Branch Target Identification)を採用することで、セキュリティ規格「PSA Certified Level 2」の準拠に役立ちます。

もちろん、開発中の新マイコンはルネサスのRAファミリとして、FSP(Flexible Software Package)を利用できます。FSPは、リアルタイムOSやBSP(Board Support Package)、周辺ドライバ、ミドルウェア、コネクティビティ、ネットワーク、セキュリティスタックなどの基本ソフトウェアに加え、複雑なAI、モータ制御、グラフィックソリューションを構築するためのリファレンスソフトウェアを提供し、迅速なアプリケーション開発を実現します。ユーザは独自のソフトウェアコードや所望のリアルタイムOSをFSPに統合することができるため、アプリケーション開発に柔軟性を持たせることができます。FSPを使用することで、既存の設計を新しいRAデバイスに容易に移行することができます。

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