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SEEPEX

大型機のメンテナンスが簡単になる

SEEPEX の大型標準ポンプ用 Rotor Joint Access および Drive Joint Access が メンテナンス時間を最大80%短縮

大型機のメンテナンスが簡単になる

SEEPEX は2021年第2四半期の初めにダイレクトアクセスを実現しました。ボトロップ市を拠点とする当企業は、新型 BNM シリーズ用のいわゆる Rotor Joint Access (RJA) および Drive Joint Access (DJA) を用いて、今後は部品の重量が 300 kg までの大型標準ポンプのメンテナンスでもレンチが1つあればこと足りるようにします。かさばる重量物の点検には、たいていの場合、特殊工具や既存パイプラインの解体などを必要とせずに現場で実施できること(現場でのメンテナンス(Maintain in Place))が重要になります。ポンプとデジタル ソリューションのエキスパートである当社は、このたび改善策を提供します。大型標準ポンプ用の RJA および DJA によって、ジョイント部へのアクセスがローター側と駆動部側の両方から可能になるのです。メンテナンス時の時間のかかる分解や完全解体は今や過去のものです。


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開放式ホッパー用ポンプ用の Rotor Joint Access と Drive Joint Access が原動力となる
このようなポンプのコンポーネントは、それぞれが数百キロの重量を有することも珍しくありません。これまで、「大型機」のメンテナンスでは、パイプラインに始まり吐出分岐部およびステーターから吸引ケーシングに至るまで、ほぼポンプ全体を分解する必要がありました。その上、多くの場合には工場への輸送が不可避です。そのため、メンテナンスは数日間に渡ることもあるので、コストが高くつき、設備管理者にとっては大規模な「力業」を意味します。

SEEPEX の新型 BNM シリーズ用の RJA および DJA は、コンポーネント単体での重量が 300 kg までの大型モデルに、使いやすいコスト削減型のメンテナンス技術を用いた改善策を提供します。このメンテナンス ソリューションは、すでに確立されている Drive Joint ソリューションおよび Rotor Joint Access ソリューションに基づいて開発されました。これらのソリューションによってすでに、開放式ホッパー用ポンプのメンテナンスが容易になるとともに、このメンテナンス時にはすでにジョイントおよびシールへアクセスしやすくなっています。

とはいえ、大型標準ポンプ向けのメンテナンスソリューションの解決策は、技術面で開放式ホッパー用ポンプ向けとは異なっています。開放式ホッパー用ポンプでは、ホッパーの先端部と末端部にある2つのスライド式ケーシング要素によって、それぞれロータ側ジョイントと駆動部側ジョイントへアクセス可能になっています。それらよりも大幅に短いブロックポンプの場合、RJA および DJA では、ロータ接続部にスライド式ケーシング要素が1つだけ装備されています。吸引ケーシングにスタンドが追加で取り付けられたおかげで、駆動部側ジョイントおよびシールへのアクセスが可能になりました。このようにして、駆動部の側に追加のスライド式ケーシングパーツを設けなくても、回転ユニット全体を取り出すことができるのです。


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レンチ1つでローターを取り外す
「今後は、RJA および DJA が現場の技術者の負担を大幅に軽減してくれます。たとえ専門家ではなくても、ポンプのメンテナンスができるようになります。簡単なレンチ1つで回転ユニットを取り外し、ローターやステーターを交換することができるのです」と、SEEPEX の機械開発およびイノベーション戦略の責任者である Jörg Brune は請け合います。SEEPEX によれば、たとえばローターやステーターあるいはメカニカルシールの交換などの一般的なメンテナンス作業では、80%もの大幅な時間短縮が見込まれています。これは、フランジとジョイントを取り付けたままにしておけることによるものです。そのため、運転時間は長くなり、摩耗部品の定期的な点検およびメンテナンスは標準工具で簡単に行えるようになるので、トラブルのない運転が可能になります。


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類例のない特許取得済みソリューション
これまで、標準ポンプでは、ユニバーサルジョイントスリーブの保持ストラップを切断してジョイントを取り外す必要がありました。再組立ての際には、ジョイントパーツを再挿入して、ユニバーサルジョイントスリーブを大きな力でジョイント上に移動させ、ユニバーサルジョイントスリーブにはグリースを再充填しなければなりません。その後、特殊工具を用いて新しい保持ストラップを再び固定します。SEEPEX の特殊なローター接続によって、ローターの交換時にはポンプのジョイントを取り付けたままにしておくことができます。これまで他のメーカーでは、ジョイントの後部またはカップリングロッドの中央で切断しており、それでもローターを交換するためにはジョイントを取り外す必要がありましたから、このソリューションは他に類例がありません。大型標準ポンプ用の RJA および DJA は、すでにドイツ、フランス、イギリスおよびデンマークで特許取得済みです。

メンテナンスのためのイノベーション
SEEPEX は、2021年の春から利用可能になるこのソリューションによって、革新的なメンテナンスソリューションの分野で市場をリードする地位をさらに強化します。これに寄与するものの1つとして、2008年には Smart Conveying Technology (SCT) が導入されており、この技術は今日もなお小型標準スクリューポンプのメンテナンスではスタンダードと見なされています。RJA および DJA が大型ポンプ用の管状ステーターベースのメンテナンスソリューションであるのに対して、SCT は2つのパーツを有するステーターを採用しているため、ポンプの組み立ておよび取り外しを数ステップで簡単に行うことができ、スペースを節約することができます。SEEPEX は、ポンプ技術の分野で世界をリードするスペシャリストです。製品ポートフォリオには、スクリューポンプ、ポンプシステムおよびデジタルソリューションが含まれています。また SEEPEX では、低粘度から高粘度に至る、活性媒体または研磨性媒体の搬送用に、先進的なソリューションを提供しています。 当企業は1972年に設立され、全世界の70か国で800人を超える従業員を雇用しており、そのうち423人はボットロプの本社に勤務しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ShkAZrOahHQ

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