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IoT機器のシステム制御と通信を小型パッケージで実現する、電波法認証済みBluetooth通信用「RX23Wモジュール」を発売

Bluetooth搭載マイコンRX23Wとアンテナや周辺回路を業界最小クラスのパッケージに集積.

IoT機器のシステム制御と通信を小型パッケージで実現する、電波法認証済みBluetooth通信用「RX23Wモジュール」を発売

ルネサス エレクトロニクス株式会社(CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、IoTエンドポイント機器に向けて、Bluetooth® 5.0 Low Energyの機能をフルサポートした既発売の32ビットRXマイコン「RX23W」と、アンテナ、発振器、それらのマッチング回路を集積した「RX23Wモジュール」発売しました。各国の電波法認証(注)やBluetooth SIGの認証を取得しているため、RFの設計やチューニングを必要とせず、RFの知識がなくても本モジュールをそのまま使用することにより、開発期間を短縮できます。パッケージは6.1 x 9.5 mmの83ピンLGAと、システム制御も行えるマイコンを搭載したクラスでは最小レベルの小型化を実現し、機器の小型化と、外付け部品の低減によるBOMコストの削減が可能です。これらにより、本モジュールは、家電、ヘルスケア機器、スポーツ&フィットネス機器など、IoTエンドポイント機器の開発を効率化します。

新製品の参考価格は、10,000個一括購入時に、6.6米ドル/個(税別)で、量産出荷を開始しました。評価用ターゲットボードの参考価格は5,000円/個(税別)で、本日より提供します。

新製品に搭載しているRX23Wは、通信機能として、Bluetooth 5.0 Low Energyのロングレンジや、高データスループット(2Mbps:メガビット/秒)などの機能をフルサポート。受信感度は-105dBm(デシベルミリワット)@125Kbps(キロビット/秒)と、通信特性に優れています。システム制御に向けては、RXv2コアを搭載し、最大動作周波数54MHzの高性能処理と優れた電力効率を実現しています。ルネサス独自のセキュリティ機能であるトラステッドセキュアIP(TSIP)も搭載していることから、IoT機器における盗聴、改ざん、ウイルスといった脅威に対応できます。さらに、IoT機器に不可欠なタッチキー、USB、CANなどの豊富な周辺機能を内蔵しています。

ルネサスのIoTプラットフォーム事業部の事業部長、伊藤 栄は次のように述べています。「IoT機器の開発ライフサイクルが短くなる一方で、開発負荷は増大しています。RXマイコンは発売から10周年を迎え、多くのお客様にお使いいただいています。今回、RXマイコンをベースとした初のBluetooth通信用モジュールを発売でき、さらなる開発の効率化に貢献できることを大変嬉しく思います。」

開発環境について

新製品は、RXマイコンと同じソフトウェア開発環境を使用して、システム制御と通信制御を同時に開発できます。マイコンの周辺機能やBluetoothのドライバコードを生成し、各端子の機能設定もGUI(Graphic Use Interface)を使って行える「Smart Configurator」や、Bluetoothのカスタムプロファイルを設計し、そのプログラムを自動生成する「QE for BLE」、また、初期の無線特性評価とBluetooth機能確認がGUI操作で可能な「Bluetooth Test Tool Suite」を提供します。これらにより、ユーザは開発初期の検討段階から製品の応用開発まで、各開発フェーズに適した開発ツールを使用することができるため、アプリケーション開発をより効率化できます。

また、ルネサスは今後、ユーザの開発を加速させるため、RX23Wモジュールとアナログ、パワー製品を最適に組み合わせたソリューション「ウィニングコンビネーション」を順次リリースする予定です。例えば、RX23WのBluetooth通信により体温や酸素飽和度(SpO2)、心拍数のモニタを行える医療用パッチのリファレンスデザインや、RX23Wによるスマートフォン連携によりモビリティのバッテリ状態やルート履歴の保存が可能な48Vモビリティソリューションなど、ルネサスはすでに200以上のウィニングコンビネーションを提案しています。

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