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Fuji Electric News

業界最高クラスの応答性で生産効率向上を実現汎用インバータ「FRENIC-MEGAシリーズ」を大幅に刷新

富士電機株式会社(代表取締役社長:北澤 通宏、本社:東京都品川区)は、生産現場の効率向上に貢献する、汎用インバータ「FRENIC-MEGAシリーズ」を大幅に刷新しましたのでお知らせいたします。

業界最高クラスの応答性で生産効率向上を実現汎用インバータ「FRENIC-MEGAシリーズ」を大幅に刷新

FRENIC-MEGAシリーズ

 ※応答性:入力信号に対して出力信号が応答する速度

1. 背景
インバータは、工作機械や産業用ロボット、ファン・ポンプや搬送ラインに使われ、モータの回転数を制御することで、設備を最適に動かし省エネを実現する、富士電機の主力製品の一つです。
近年生産現場では、工作機械や搬送装置など設備の自動化が進められており、生産効率の向上に向けて、設備のさらなる安定・高速制御が求められています。
また生産現場では、労働力不足を背景に、設備のメンテナンス作業の効率化が課題となっています。
当社は今般、汎用インバータの主力機種である「FRENIC-MEGAシリーズ」を大幅に刷新し、業界最高クラスの応答性を実現。さらに、インバータの予兆保全機能を強化しました。本製品は日本、中国を中心にグローバルに展開します。

2. 製品の特長
業界最高クラスの応答性で生産効率の向上に貢献
例えば金属加工機は、対象物をモータで高速回転させながら切削加工などを行います。その際、インバータが対象物の形状や硬度などに合わせてモータの回転数を切り替えることで最適な加工を実現しますが、加工時の衝撃などにより生じる回転のムラが、品質不良やバラツキの原因となります。
当社は、本製品の応答性を、業界最高クラスとなる電流応答1,000Hz、速度応答200Hz(当社従来製品比約2倍)まで高めました。これにより、モータに掛かる負荷によって低下した回転数が指定の回転数に戻るまでの時間を短縮。より速く、安定した設備の稼動を可能とし、設備の加工品質の安定化や加工速度の向上に貢献します。

予兆保全機能を充実させメンテナンスの負荷を低減
パワー半導体メーカーという強みを活かし、インバータの主要部品であるIGBTモジュール(パワー半導体)の出力電流・出力周波数をモニタリングして異常兆候にアラートを出す「寿命予測機能」と、インバータの冷却能力の低下兆候を検知する「冷却能力低下警報」機能を追加。現場作業者のメンテナンス計画策定を支援し、装置停止の未然防止に寄与します。さらに、モータの異常発生時に、直前の出力電圧・出力周波波形を記録する「トレースバック機能」を付与。設備不具合の原因特定に掛かる時間を短縮し、保全作業の負荷低減に貢献します。

冷却機構を見直し盤の小型化・省エネに貢献
通常インバータは筐体(盤)に収められますが、故障などを防ぐために、インバータから生じる熱を逃がす必要があります。盤内にファンや熱交換器などの冷却システムを設置する方法が一般的ですが、省スペース・省エネの観点からインバータの冷却フィン部分(主冷却部)を盤の外に出し、排気熱を直接外に送り出す盤外冷却方式が注目されています。同方式は、冷却システムを不要とするため盤を小型化し電力使用量を低減できますが、主冷却部が埃や湿気などの影響を受けるため、設置場所が限られていました。
当社は、主冷却部に防水・防塵規格「IP55」を適用※。これにより過酷環境下での盤外冷却方式の採用を可能にし、盤の小型化や省エネに貢献します。
※ 30kW~630kW容量のモータ制御機種にのみ対応


業界最高クラスの応答性で生産効率向上を実現汎用インバータ「FRENIC-MEGAシリーズ」を大幅に刷新

3. 主な用途
搬送機械、工作機械、流体機械(ファン・ポンプ等)

4. 製品ラインアップ
(1)ベーシックタイプ

  • 3相200V:0.4~90kWの17機種
  • 3相400V:0.4~630kWの28機種

(2)EMCフィルタ内蔵タイプ

  • 3相200V:0.4~90kWの17機種
  • 3相400V:0.4~630kWの28機種

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