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PEPPERL+FUCHS FACTORY AUTOMATION

EtherCATを介してRFIDと接続できるIDENTControl

材料の取り扱いや自動車製造、物流内部門では、ペッパール+ファックス(Pepperl+Fuchs)社がリリースするIDENTControlのコンセプトをみて、これぞ求めていたものと思われる方が多いでしょう。完全なモジュラー型になっており汎用のコマンド方式でRFID技術を簡単に使えるようになっているからです。幅広いフィールドバスのソリューションを使えば、さまざまなPLC(プログラマブルロジックコントローラ)を世界中で標準化し使うことができます。LF(低周波)やHF(高周波)、UHF(極高周波)の書き込み/読み出しヘッドを同じIDENTControlインターフェースに接続できるため、システムをまさに欲しい応用にカスタマイズできます。このようにして、RFIDを使えばさまざまな異なる形の商品のニーズが増えても簡単に対応できます。さらに自動車産業においても短いサイクル時間ないしジャストインタイムの生産も可能にします。ペッパール+ファックス社は、モジュラー型、柔軟性、確実な投資回収をキーコンセプトとしています。

EtherCATを介してRFIDと接続できるIDENTControl
Caption:図1 EtherCATインターエースを持つIDENTControlコンパクト(ペッパール+ファックス製)

例えば、新しいEtherCATインターフェースを備えていれば、RFIDシステムはベックホッフ(Beckhoff)社のコントローラに直結できます。高速通信のおかげで、1サイクル当たり最大256バイトという大きなデータをコントローラに送信できます。

並列診断インターフェースを使えば、デバイスの特性や部品の状況を運転中も問い合わせることができます。汎用ステーション記述データは、ESIファイルとしてパラメータ化する時にコントローラに記憶できます。

RFIDの応用では1台か2台のリーダーが必要になることが多いのですが、IDENTControlコンパクトはこの目的に合っています。しかし、このデバイスのメリットは特に、インテリジェントなEMCコンセプトを使う時にあります。メタルのハウジングはEMC対策になるというメリットだけではなく、堅牢バージョンのIP67にフィールドで実装する時にも最適です。

RFIDControlソフトウエアは無料で入手できますが、これを使えば診断機能とパラメータ化する機能を付けることができます。つまり今や、高信頼のロジスティックシステムや最適化された商品のプロセスフロー、信頼性の高い異形商品製造を設定することが簡単になるという訳です。RFID自身はバーコードや2次元のQRコードとは本質的に違っており、堅牢な読み出し/書き込みタグを持ち、さらに書き込み機能もあります。加えて、RFIDリーダーは耐久性が高いのですが、それは誘導コイルの利用で非接触に動作し可動部分が全くないからです。
EtherCATを介してRFIDと接続できるIDENTControl
Caption: 図2 Pepperl+Fuchs社の柔軟性の優れたモジュラー方式のIDENTControl

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